アルファロメオ ジュリアGTA に軽量サーキット仕様「GTAm」…創立110周年記念イベントで実車発表

100kgの軽量化を達成

カーボンファイバー製の大型リアウィング

後席を取り外して2シーター化

2.9リットルV6ツインターボは540hp

アルファロメオ・ジュリア GTA 新型の「GTAm」
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アルファロメオは6月25日、イタリア・ミラノで開催中の創立110周年記念イベントにおいて、新型『ジュリアGTAm』(Alfa Romeo Giulia GTAm)の実車を初公開した。

100kgの軽量化を達成

同車は、新型車の『ジュリアGTA』をベースに、サーキット走行に対応させたスパルタン仕様となる。

新型ジュリアGTAは、アルファロメオの名車、『ジュリア・スプリントGTA』に敬意を表して開発された。「GTA」とは、「グラン・ツーリスモ・アレッジェリータ」の略で、アレッジェリータとは、イタリア語で「軽量化」を意味する。

アルファロメオは1965年、当時の『スプリントGT』をベースにしたレース仕様車、ジュリア・スプリントGTA を発表した。アルファロメオのレース部門の「アウトデルタ」が開発を担当。アルミ製ボディを採用して車両重量を745kgに抑え、ベース車両の950kgと比較して、205kgもの軽量化を達成していた。同車は1966~1969年、4年連続で欧州ツーリングカー選手権を制し、その名を歴史に刻んでいる。アルファロメオ・ジュリア GTA 新型の「GTAm」

新型ジュリアGTAmでは、モータースポーツの世界から生まれたポリカーボネート樹脂の「Lexan」を、サイドウィンドウとリアウィンドウフレームに使用し、さらなる軽量化を追求した。

ドライブシャフト、ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントホイールアーチ、リアホイールアーチインサートなどをカーボンファイバー素材に変更した。エンジン、ドア、サスペンションシステムには、アルミ素材を使用。他のさまざまな複合素材も、車両全体に使用された。その結果、車両重量はおよそ1520kgに抑えられ、100kgの軽量化を達成した。

カーボンファイバー製の大型リアウィング

エクステリアには、新型ジュリアGTAよりも大型のフロントリップスポイラーとカーボンファイバー製の大型リアウィングが装備された。エアロダイナミクスを最適化し、高速でのバランスの取れたパフォーマンスを追求する。

カーボンファイバー製のリアディフューザーには、チタン素材の「アクラポヴィッチ(AKRAPOVIC)」製センターエグゾーストシステムが組み込まれる。20インチのセンターロックホイールも専用デザインだ。前後トレッドは50mm拡幅され、サスペンションシステムには新設計のスプリングやショックアブソーバー、ブッシュを採用した。アルファロメオ・ジュリア GTA 新型の「GTAm」

後席を取り外して2シーター化

インテリアには、アルカンターラ素材を、新型ジュリアGTAよりも広範囲に使用した。ダッシュボード、ドアトリム、グローブボックス、サイドピラー、シートのセンタートリムなどに、アルカンターラを使用している。

また、後席が取り外され、2シーター化された。リアには、ヘルメットと消火器を固定するスペースが残されている。マットカーボン仕上げのトリムを採用した。ロールバーを備え、ドアパネルは未装備。ドアの内側ハンドルは、レースの世界に触発され、ストラップに変更されている。カーボンファイバー構造のバケットシートには、サベルトの6点式シートベルトが組み込まれた。

2.9リットルV6ツインターボは540hp

「ジュリア・クアドリフォリオ」のパワートレインを高性能化して搭載する。オールアルミ製の2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が540hpへ引き上げられた。

このスペックは、ジュリア・クアドリフォリオの510hpに対して、30hpの強化にあたる。パワーウェイトレシオは2.82kg/hpで、アルファロメオによると、クラス最高という。ローンチコントロールシステムを使用した場合、0~100km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

専用のカスタマーエクスペリエンスが標準で用意される。車両には、特別なGTAカラーリングのベルヘルメット、Alpinestarsが手がけたフルレーシングセット(レーシングスーツ、グローブ、シューズ)、車体を保護するGoodwoolカバーなどが付帯する。さらに顧客は、アルファロメオ・ドライビングアカデミーのドライビング講習にも参加できる。

なお、新型ジュリアGTAm は、新型ジュリアGTA と合わせて、500台を限定生産する予定だ。限定車を示すシリアルナンバープレートが装着される。

《森脇稔》

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