景況感11年ぶり低水準、自動車などリーマン以来の最悪[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新型コロナウイルスの感染者が、全国で新たに126人、このうち東京は67人が確認され、緊急事態宣言の解除後としては最多となったという。終息に向かうどころか、第2波の再拡大も懸念される。こうしたなか、国内景気の回復力が弱いのは当然であり、改めて驚くこともないが、企業の景況感もリーマンショック後の2009年以来11年ぶりの低水準となったそうだ。

きょうの各紙も1面などで「景況感11年ぶり低水準」や「製造業、大幅に悪化」などと大きく取り上げているが、日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、新型コロナの影響で輸出や個人消費が急速に落ち込み、製造業は自動車や機械を中心に厳しい状況が続いているという。

このうち、世界中の工場で生産が停止した「自動車」は、55ポイント悪化してマイナス72にまで落ちたほか、自動車向け鋼材需要が減った「鉄鋼」も43ポイント悪化のマイナス58となっている。

また、自動車販売の業界団体が発表した6月の国内新車販売台数は、前年同月比22.9%減の34万7371台で9カ月連続のマイナス。減少率は5月(44.9%減)よりも縮小しているものの、先行きは極めて不透明。朝日はスバルの完成車工場がある群馬県太田市の2次下請けの経営者の「4月以降、工場を開けているだけで赤字」という話などを伝えている。さらに「日本経済は『V字形』や 『U字形』ではなく、底ばい状態が長く続く『L字形』に近い軌道を描く可能性が強い」(毎日)、「リーマン後のような回復軌道をたどるかどうかは予断を許さない」(読売)との悲観的な見方もあるようだ。

2020年7月2日付

●景況感11年ぶり低水準、日銀短観、コロナ直撃急落(読売・1面)

●三菱航空機再び債務超過、3月期、4646億円ジェット開発遅れ(読売・8面)

トヨタ プリウス A ツーリングセレクション(ブルーメタリック)トヨタ プリウス A ツーリングセレクション(ブルーメタリック)●急加速抑制新システム発売、トヨタ・プリウス障害物なくても(読売・8面)

●車各社北米体制見直し、新NAFTA発効で(読売・9面)

●トヨタなどEV開発会社解散(朝日・6面)

●コロナ倒産300件超す、東商リサーチ(毎日・6面)

●多摩地区の交通網の整備依然進まず、モノレール延伸決定も「先の話」(産経・21面)

●7月新たなスタート、新型新幹線N700S登場(産経・24面)

●国内新車販売は22%減の34万台(東京・7面)

●車3社、再発防止へ対策、検査員1.9倍、投資5000億円完成車の検査不正問題(日経・12面)

羽田空港(4月30日)羽田空港(4月30日)●JAL国内全便10月に再開も(日経・13面)

●いすゞ、保守点検の底力、新車販売低迷を補完(日経・15面)

●ガソリン7週連続上昇、店頭0.2円高(日経・19面)

●東京、新たに67人感染(日経・35面)

《福田俊之》

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