BMW 4シリーズ クーペ 新型、生産開始…10月欧州発売

縦長デザインの新しいキドニーグリル

BMWの欧州最大の工場のドイツ・ディンゴルフィンクで生産

量産第一号車は高性能グレードの「M440i xDrive」

48Vマイルドハイブリッド搭載

ドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始されたBMW 4シリーズ・クーペ 新型
ドイツ・ディンゴルフィンク工場で生産が開始されたBMW 4シリーズ・クーペ 新型全 17 枚

BMW は7月1日、新型『4シリーズクーペ』(BMW 4 Series Coupe)の生産を、ドイツ・ディンゴルフィンク工場で開始した、と発表した。欧州での発売は、10月の予定だ。

【写真】BMW 4シリーズ・クーペ 新型(全17枚)

新型4シリーズクーペは、プレミアムミッドサイズセグメントに属する最新世代のスポーティな2ドアクーペだ。ダイナミックなドライビングプレジャーを実現することを重視しつつ、新型『3シリーズ』と明確に差別化することに重点を置いたコンセプトを採用する。

縦長デザインの新しいキドニーグリル

新型のデザインは、新型3シリーズと明確に区別され、印象的なフロントマスクや特長的なクーペプロポーションを備えている。縦長のキドニーグリルは、BMWのクーペの伝統に従い、エンジンを冷却する空気をより多く取り入れることを狙った。伸びやかなサイドウィンドウのグラフィック、力強い彫刻が施されたショルダーライン、流れるようなルーフラインが、スポーティさや優雅さを表現している。

グリルは前方に傾斜し、フロントバンパーのほぼ下端まで伸ばされた。標準モデルの空気取り入れ口は、メッシュデザインだ。BMWによると、新型のキドニーグリルのデザインは、BMW 『328クーペ』やBMW 『3.0 CSi』などのクラシックモデルのデザインを復活させ、独自のモダンさを加えたものだという。

新型のボディサイズは、全長4768mm、全幅1852mm、全高1383mm、ホイールベース2851mmだ。従来型に対して、128mm長く、27mmワイド、6mm背が高い。ホイールベースも41mm延びた。トレッドは、フロントが28mm、リアが18mm拡大しており、新型が筋肉質に見える要素のひとつという。

標準のLEDヘッドライトは、スリムなデザインだ。オプションとして、「BMWレーザーライト」を備えたアダプティブLEDヘッドライトが選択できる。リアには、L字型のライトバーを備えたスタイリッシュなダークLEDテールランプが装備されている。

BMWの欧州最大の工場のドイツ・ディンゴルフィンクで生産

BMW は、この新型4シリーズクーペの生産を、ドイツ・ディンゴルフィンク工場で開始した。同工場は、BMWグループの31のグローバル生産拠点のひとつであり、BMWグループにとって欧州最大の製造施設だ。同工場では、『4シリーズ』をはじめ、『3シリーズ』、『5 シリーズ』、『6 シリーズ』、『7 シリーズ』、『8シリーズ』を合計で1日あたり約1500台組み立てている。

ディンゴルフィンク工場では2019年、約28万5000台を生産した。2021年からは、同工場初のフルEVとして、BMW『iNEXT』の生産を予定している。

量産第一号車は高性能グレードの「M440i xDrive」

新型の量産第一号車として、ディンゴルフィンク工場からラインオフしたのが、高性能グレードの「M440i xDriveクーペ」だ。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力374hp/5500~6500rpm、最大トルク51kgm/1900~5000rpmを獲得する。

トランスミッションは8速AT「ステップトロニック」で、駆動方式はインテリジェントな4WDの「xDrive」だ。M440i xDriveクーペは、0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

「Mスポーツブレーキ」やフロント225/45 R18、リア255/40 R18の前後異径サイズのタイヤを備えた18インチMアルミホイールも装備される。市街地走行からサーキットに至るまで、直感的なブレーキ操作に応え、卓越したブレーキパフォーマンスを発揮する。このシステムは短いペダルストロークと明確なプレッシャーポイントが特長のスポーティなセットアップが施された。ブレーキング時の熱に対する耐性が高く、高い制動能力を実現する。

さらにM スポーツブレーキには、よりダイレクトなブレーキレシオと分離型油圧回路で設計されたフロント4 ピストン式固定キャリパー、リアシングルピストン式フローティングキャリパーを装備している。

48Vマイルドハイブリッド搭載

また、この3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、48Vのマイルドハイブリッドが導入される。エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つ。強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を搭載することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは、11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができる。

《森脇稔》

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