【INDYCAR 第3戦】またもディクソンが勝利、これで開幕3連勝…日本経由の新人パロウが3位、佐藤琢磨は9位

開幕3連勝を飾った#9 スコット・ディクソン。
開幕3連勝を飾った#9 スコット・ディクソン。全 8 枚

インディカー・シリーズ第3戦が現地11日、米ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース「ロードアメリカ」で実施され、スコット・ディクソンが開幕3連勝を飾った。“日本経由”の新人アレックス・パロウが初の3位表彰台を獲得。佐藤琢磨は9位だった。

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先週に続く連戦日程、しかも今週のロードアメリカ戦はダブルヘッダーである(ちなみに来週もダブルヘッダー)。当地での“レース1”、シリーズ第3戦は現地11日に予選と決勝を実施した。なお、今回のレースウイークは今季のインディカーにとって初の有観客イベントとなっている。

ポールポジションは前年のシリーズ王者ジョセフ・ニューガーデン(#1 Team Penske/シボレー)が獲得。開幕2連勝のスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)は予選9位、佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は同15位。

好天の下での55周レース、ニューガーデンはポール発進から圧倒的ともいえる強さでレース前半を支配した。しかしながらレース中盤、2回目のルーティンピットの際にストールがあるなどして手痛いタイムロスを喫し、後退することに(巻き返しを狙った終盤にタイヤをロックアップさせたためのルーティン外のピットインもあり、ニューガーデンは最終結果14位)。

ニューガーデンが失った支配権を争ったのはウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)とディクソンだった。そしてこの首位攻防は、最終3回目のルーティンピットの際に決着を見ることとなる。フルコースコーションの状況下でほぼ一斉ピットインとなったなか、ディクソン陣営がピット作業でパワー陣営を逆転したのである。

その後ディクソンは安定した走りでトップを走り続け、見事に開幕3連勝。今回の3連勝におけるディクソンの予選順位は2位、7位、9位で、3回ともポールポジションからの優勝ではないところに、むしろ強さが滲み出る。特にここ2戦、予選が今一歩の順位でも決勝レース後半にはしっかり主導権を確立して勝っているのが印象的な5冠王だ(ディクソンは2003、08、13、15、18年のシリーズ王者)。

ディクソンはチームとホンダ、そしてファンへの感謝を強調しつつ、「最初の3レースに勝つというのは(シーズンの)ベストスタートだ。もちろん、この勢いを明日のレース2でも持続するために、するべきことはすべてしていきたい」と語っている。通算勝利数を49としたディクソン、ダブルヘッダーのレース2で一気に50勝の節目到達を目指す。

2位はパワー。そして3位には今季の新人、昨季は日本を主戦場としてスーパーフォーミュラでシリーズ3位となるなどの活躍を演じたスペインの気鋭アレックス・パロウ(#55 Dale Coyne Racing with Team Goh/ホンダ)が入った。

予選では14位ともうひとつながら、デビュー3戦目で初表彰台獲得となったパロウ。「最高のレースだったよ。初めてのコースで、プラクティス、予選、決勝をすべて同じ日に行なうのは簡単じゃなかった。14位からのスタートも厳しかったけど、今日はマシンのバランスがとても良かったね。チームのクルーはピットストップも頑張ってくれた」と、喜びの大きさと陣営への感謝の深さを語っている。

4位はライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)、5位にコルトン・ハータ(#88 Andretti Harding Steinbrenner Autosport/ホンダ)。2位のパワー以外、7位までのうちの6台がホンダ勢という決勝結果になった。

琢磨は前戦とやや似通った見え方のレース展開に。序盤はスタート位置よりも順位を下げていっていたのだが、次第に挽回し、最終的には9位と2戦連続のトップ10フィニッシュを果たしている(前戦は10位)。

#30 佐藤琢磨のコメント
「予選では望んでいたマシンバランスが得られず、15位からのスタートになってしまいました。決勝レースの1周目がまた厳しい状況で、サイド・バイ・サイドから押し出されるような格好になり、後ろに下がることに……。ちょっと先週のような感じでしたね」

「ただ、(今回も)徐々にカムバックしていくことができました。チームの戦略が良かったと思いますね。明日に活かせそうないいデータも取れたと考えています。明日の(レース2の)予選が楽しみですし、前の方からスタートできるチャンスがあるはずです」

昨季2勝の琢磨陣営にとって2戦連続トップ10というのは本来、満足できる結果でも特筆すべきことでもない。だが、先週のレースに続き、一時は相当に厳しい戦況に陥りながらも最終的に大敗はしていない点に着実なチーム力アップを感じる。蓄えた力を今度は存分に発揮して、さらなる上位進出、今季初勝利を狙っていってほしいところだ。

ロードアメリカでのダブルヘッダー“レース2”(シリーズ第4戦)は現地12日に実施される。

《遠藤俊幸》

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