【F1 シュタイアーマルクGP】ハミルトンが自身85度目の優勝…レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが3位表彰台

F1シュタイアーマルクGP表彰台
F1シュタイアーマルクGP表彰台全 10 枚
F1第2戦シュタイアーマルクGPの決勝レースが12日、オーストリア・レッドブルリンクで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールトゥウィン、自身85度目となる優勝を飾った。

開幕戦オーストリアGPに引き続きレッドブルリンクで開催された第2戦シュタイアーマルクGP。11日に雨の中行われた公式予選では、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手以下を1.2秒も引き離す驚異的なタイムでポールポジションを獲得した。2番手はフリー走行から好調なマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が獲得。3番手以下は大混戦となりカルロス・サインツ(マクラーレン)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、エステバン・オコン(ルノー)、ランド・ノリス(マクラーレン)と続いた。

決勝レースのスタートは、ポールポジションのハミルトンが先行。2番グリッドのフェルスタッペンと3番グリッドのサインツは激しい攻防の末、フェルスタッペンが2位のポジションをキープした。後方ではフェラーリの2台が同士討ち。ピットに戻ることはできたが共にレースから去る結果となってしまった。4番グリッドからスタートしたボッタスは6周目にサインツを抜いて3位に浮上。その後はトップのハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタスの3台が後続を引き離す展開となった。

フェルスタッペンが25周目、ハミルトンが28周目、そしてボッタスは36周目にピットインしタイヤをソフトからミディアムに交換。この時点でトップのハミルトンと2位フェルスタッペンの差は約5秒、フェルスタッペンとボッタスの差は約8秒あった。

その後しばらくは膠着状態が続いたが、レースが50周を過ぎたあたりからメルセデスの2人のペースが上がり、66周目、ついにボッタスはフェルスタッペンに肉薄し2台はサイドバイサイドの大バトルを展開。そして67周目にボッタスが前に出ると一気にフェルスタッペンを引き離した。その結果ハミルトン、ボッタスの順でメルセデスがワンツーフィニッシュ。ハミルトンは自身85度目となる優勝を飾った。

開幕戦で悔しいリタイヤとなったフェルスタッペンは今回もマシンにダメージを負っての走りとなったが、レッドブル・ホンダ今季初表彰台となる3位でフィニッシュした。

4位以下はファイナルラップまで激しい戦いが展開され、17番手スタートから順位を上げ、残り2周で4位に挑んだセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がアルボンと接触しペースダウン。アルボンは4位でチェッカーを受けたが、ペレスにはダニエル・リカルド(ルノー)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ノリスが追いつきファイナルラップに4台による5位争い展開された。8位だったノリスがこの混乱を制して5位でチェッカー。そこから約1秒の差で3台が並んでチェッカーを受け、ペレスが6位、ストロールが7位、リカルドが8位となった。

ホンダ勢は3位フェルスタッペン、4位アルボンに続き、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が10位で3台がポイントゲット。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は15位でレースを終えた。


■シュタイアーマルクGP 決勝レース結果
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
4. アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
5. ランド・ノリス(マクラーレン)
6. セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
7. ランス・ストロール(レーシングポイント)
8. ダニエル・リカルド(ルノー)
9. カルロス・サインツ(マクラーレン)
10. ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
11. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
12. ケビン・マグヌッセン(ハース)
13. ロマン・グロージャン(ハース)
14. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
16. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
17. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
以上完走
--. エステバン・オコン(ルノー)
--. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
--. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)


なお第9戦トスカーナGP(イタリア・ムジェロ)、第10戦ロシアGP(ロシア・ソチ)の開催予定が新たに発表された。第3戦以降のスケジュールは以下の通り。
7月17~19日 第3戦ハンガリーGP/ハンガロリンク(ハンガリー)
7月31日~8月2日 第4戦イギリスGP/シルバーストーン(イギリス)
8月7~9日 第5戦70周年記念GP/シルバーストーン(イギリス)
8月14~16日 第6戦スペインGP/バルセロナ(スペイン)
8月28~30日 第7戦ベルギーGP/スパ・フランコルシャン(ベルギー)
9月4~6日 第8戦イタリアGP/モンツァ(イタリア)
9月11~13日 第9戦トスカーナGP/ムジェロ(イタリア)
9月25~27日 第10戦ロシアGP/ソチ(ロシア)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  4. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
  5. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る