”脱ゴーン”の日産、エンブレムも20年ぶり刷新へ[新聞ウォッチ]

日産アリア・コンセプト(2019年発表)
日産アリア・コンセプト(2019年発表)全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

負のスパイラルから断ち切る場合には「心機一転」とか「刷新」などの言葉がよく使われるが、巨額の赤字を抱えながら経営の再建に取り組む日産自動車は、クルマの前と後に付ける「NISSAN」のエンブレムを変更するそうだ。

7月13日付の読売夕刊が報じていたが、記事によると、新しいエンブレムは、あす15日にお披露目する予定の電気自動車(EV)の新車種『アリア』への搭載が見込まれ、順次、他の車種もモデルチェンジなどに合わせて切り替えていくという。

また、新しいエンブレムはNISSANの文字やそれを囲む円形のふちの部分の線を細くするほか、表面の凹凸をなくして全体的に平らなデザインに変更。平らにすると自動ブレーキ機能などに用いるミリ波レーダーの感度向上につながるとも伝えている。

現行のエンブレムはカルロス・ゴーン被告が最高経営責任者(CEO)に就任した2001年から採用されており、約20年ぶりの刷新となる。傷ついたブランドイメージを一掃する狙いもあるようだ。

ただ、クルマのエンブレムは、自動車メーカーの歴史やパワー、ブランド価値を感じさせる象徴的なものだが、そのデザインを刷新しても、肝心かなめの新型車の性能や品質などが伴わなければ看板倒れにもなりかねない。まずはあす発表の「アリア」が、日産再生の「期待の星」になれるのかどうかを見守りたい。

2020年7月14日付

●新型コロナ、出国前PCR1日3000人、政府、ビジネス渡航者に(読売・1面)

●車大手、手元資金を充実、コロナに備え、リーマン後の2倍(読売・9面)

●新車販売接客手探り、イベント控え「密」回避、ネット商談を導入(朝日・6面)

●元売り混合出荷怒る店、「商標契約は不公平」(毎日・27面)

●「GoTo」観光はらむ矛盾、コロナ拡大の中開始前倒し(産経・1面)

●「助けてくれた人助ける」ゴーン被告、協力者起訴で(東京・7面)

●トヨタ、中国から特殊鋼板、EVモーター用、日本勢を追い上げ(日経・1面)

●テスラが買える車のKPI(日経・6面)

●日産、サブスク全国展開、トヨタ、計画プラン拡充、シェアの「密」回避、割安感も(日経・13面)

●トヨタ、ベネズエラ工場休止延長(日経・13面)

●ホンダ、今季初表彰台、F1シュタイアーマルクGPで3位(日経・31面)

《福田俊之》

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