IDOMが赤字転落---新型コロナ影響による中古車相場下落

中古車買い取り・販売店「ガリバー」を手がけるIDOMが7月14日に発表した2020年3-5月期(第1四半期)の連結決算は営業損益が1億5300万円の赤字に転落した。前年同期は15億1000万円の黒字だった。

新型コロナウイルス感染拡大で自動車需要全体が低迷する中でも、直営店の中古車小売り台数を伸ばしたものの、市況の悪化で収益が悪化した。

期中の国内直営店の小売り台数は、新型コロナ影響に伴う外出自粛が要請された環境下でも、前年同期比1.9%増の3万4769台と前年を上回った。一方で、新型コロナ影響で輸出が制限されたことなどから4月、5月に中古車オークション相場が急激に下落し、卸売台当たり粗利と、小売り台当たり粗利が減少した。

この結果、売上高は同7.2%減の837億2400万円と減収となり、営業赤字に転落し、経常赤字は5億5200万円だった。当期損益は新型コロナ影響で実施した営業時間短縮や臨時休業で発生した固定費を特別損失に計上、9億1400万円の赤字だった。

通期業績予想は前回予想を据え置いた。

《レスポンス編集部》

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