アウディ SQ8 にガソリン車、0-100km/h加速4.1秒…欧州発表

4.0リットルV8ツインターボは最大出力507ps

7モードが切り替えられる「アウディドライブセレクト」

48V技術を採用したサスペンション

アウディ SQ8 の4.0TFSI
アウディ SQ8 の4.0TFSI全 13 枚
アウディは7月15日、大型SUVクーペの『Q8』の高性能モデル、『SQ8』(Audi SQ8)に、ガソリンターボ搭載モデルを欧州で設定すると発表した。

SQ8は、欧州ではディーゼルターボエンジンを積む『SQ8 TDI』が先に発表されていた。直噴4.0リットルV型8気筒ツインターボディーゼルエンジンは、最大出力435ps、最大トルク91.8kgmを発生する。91.8kgmもの強力なトルクは1250~3250rpmの領域で引き出される。トランスミッションは8速「ティプトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。SQ8 TDIは、0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

◆4.0リットルV8ツインターボは最大出力507ps

これに対して、今回欧州で発表されたSQ8のガソリンターボモデルには、「4.0 TFSI」を搭載する。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力507ps、最大トルク78.5kgmを発生する。2つのツインスクロールターボチャージャーは、Vバンクに配置された。このレイアウトにより、低回転域においても、優れたレスポンスを実現。排気システムには、2つのモード制御アクチュエータが装備されており、エンジン音が変化する。

トランスミッションは8速ティプトロニックで、駆動方式は4WDのクワトロ。SQ8 の4.0 TFSIは、0~100km/h加速4.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを可能にしている。

このV8ツインターボエンジンには、「シリンダーオンデマンド(COD)」システムを採用する。低負荷走行中に8気筒のうちの半分の4気筒のシリンダーを一時的に停止し、燃料消費を削減する。アクティブエンジンマウントは、逆位相の振動を発生することにより、乗員への振動の伝達を最小限に抑える。

◆7モードが切り替えられる「アウディドライブセレクト」

標準装備される「オールホイールステアリング(4輪操舵)」は、高トルクの電動スピンドルドライブと2本のトラックロッドを介して後輪を操舵する。低速域では、取り回しの良さを確保するため、リアホイールはフロントホイールとは反対方向に、最大5度まで操舵できる。高速域では、フロントホイールと同じ方向に最大1.5度操舵することによって、車線変更時の安定性を向上させる。

電子制御ダンパー付きの「アダプティブエアサスペンションスポーツ」を標準装備した。これにより、サーキットやオフロード走行に対応する。快適性重視と、スポーティな走り重視の間で、非常に幅広い設定を実現することを可能にしている。

ダイナミックハンドリングシステムの「アウディドライブセレクト」を使用して、走行特性を変化させることができる。このシステムには、合計で7つのモード(コンフォート、オート、ダイナミック、エフィシエンシー、オールロード、オフロード、インディビジュアル)が切り替えられる。

◆48V技術を採用したサスペンション

オプションの「エレクトロメカニカル アクティブロールスタビリゼーション(EAWS)」は、高速コーナリング中のボディロールを最小限に抑える。前後アクスルに設置されたスタビライザーの左右独立シャフト間には、コンパクトな電気モーターが設置されている。直進時には、左右のスタビライザーが切り離され、不整地におけるボディの動きを軽減して、乗り心地を向上させる。

コーナリング中は、最適なロール量補正に重点が置かれる。左右のスタビライザーは、反対方向にねじりトルクをかけるため、コーナリング中の車両の傾きが大幅に減少する。エレクトロメカニカル アクティブロールスタビリゼーションは、48Vの主電源システムに統合されており、回生システムとしても機能する。このシステムは電気モーターを介して電力を回生することが可能で、回生された電気エネルギーはバッテリーに蓄えられる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 衝突試験、1回の費用はおいくら? ホンダ栃木四輪開発センターで見学
  5. ホンダ『プレリュード』新型、気になるライバルたち
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る