アウディの新電動車プロジェクト、「アルテミス」…VWの次世代OSの全機能を初搭載へ

アウディの新プロジェクト、「アルテミス」のイメージ
アウディの新プロジェクト、「アルテミス」のイメージ全 2 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は7月15日、次世代のオペレーティングシステム「VW.OS」の全機能を、アウディの新プロジェクト「アルテミス」(Artemis)に初めて搭載すると発表した。

アルテミスは、2020年4月にアウディの新しいCEOに就任し、フォルクスワーゲングループの研究開発担当取締役を兼任するマルクス・ドゥスマン氏が、迅速に車両を開発するために立ち上げた新しいプロジェクトだ。

アルテミスは、特定のモデルに向けて、電気自動車用の新しいテクノロジーや高度な自動運転技術を実現することに焦点を当てる。最初のタスクは、2024年に導入が予定されている高効率な電気自動車を開発することだ。

プロジェクトチームには大きな自由度が与えられる。ハイテク技術の中心組織として機能しているドイツ・インゴルシュタットの「INCampus」から、米国の西海岸にある研究開発センターに至るまで、グループの能力をグローバルに活用することができる。

アルテミスのデジタルサービスは、インゴルシュタットに拠点を置くグループの新しい組織、「car.Software.org」から提供される。このクリエイティブなチームは、車両関連の広範囲なエコシステムも開発し、車両の利用フェーズ全体における新しいビジネスモデルを構築することを目指している。

このアルテミスに、フォルクスワーゲングループの次世代のオペレーティングシステムのVW.OSの全機能が初めて搭載される。VW.OSは、フォルクスワーゲングループのソフトウェア部門「Car.Software」が開発を担当する。VW.OS、自動車データクラウド、車両制御ユニット用の新しい電子アーキテクチャは、次世代の電気自動車向けに、2025年にグループのすべての新モデルで利用可能になる予定、としている。

《森脇稔》

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