「Go To トラベル」キャンペーンで国内旅行にでかけるか否か 市場調査

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7月22日から「Go To トラベル」キャンペーンが始まる。インターネットリサーチを手掛けるNEXER(日本トレンドリサーチ)の調査によると、約7割の人は国内旅行しようと思っていないようだ。

NEXERが「Go To トラベル」キャンペーンを利用して旅行しようと思うかについて聞いたところ、「旅行しようと思わない」は69.0%、「旅行しようと思う」は31.1%だった。いっぽう旅行サイト「エアトリ」を運営するエアトリの調査によると、「Go To トラベル」キャンペーンを利用して旅行しようと考えている人は86.7%だった。2つの調査で数字に大きな隔たりがある。

エアトリの「現在の国内旅行に対する意向を教えてください」という問いでは、45.2%の人が「キャンペーンが始まったら旅行に行こうと思っている」と回答、キャンペーン前から予定、検討中を合わせると95.5%になり、「キャンペーンが始まっても行くつもりはない」は4.5%だった。

NEXERによる調査期間は7月13~14日、集計対象人数は600人(7月16日発表)、エアトリによる調査期間は6月26日~7月13日、調査人数は7787名(7月15日発表)。いずれもキャンペーンから東京発着が除外される前の調査だ。旅行をするにあたり、新型コロナウイルスに対して不安を感じますか?旅行をするにあたり、新型コロナウイルスに対して不安を感じますか?

NEXERの調査で「旅行しようと思わない」理由について聞くと、「コロナ感染者が増加している状況で『旅行しよう』とは思わない」「旅行に行くのはまだ早いと思う。感染者がたくさん出ている地域から地方に来てほしくない」といった新型コロナウイルスを心配する声が多数を占めた。

NEXERによると、旅行をするにあたり、新型コロナウイルスに対して88.2%の人が不安を「感じる」と回答した。不安を感じながらも旅行をする理由は、「ずっと自粛生活をしてきて、そろそろ気晴らししたいから」「3か月後には終息しているだろうと思うから」「感染対策をして、公共交通機関を利用しないで行けば大丈夫かなと思ったから」「高齢の母に今のうちに会っておきたい」という回答があった。

同じ問いで11.8%の人は不安を「感じない」と回答した。感じない理由として「宿泊先が、対策をしっかりと取っていると思うから」「野外の行動が多いから」「感染しても、風邪の症状で収まるだろうから」という回答があった。旅行先について避けようと思っている場所はどこですか?旅行先について避けようと思っている場所はどこですか?

どこへ旅行に行きたいかとその理由についても聞いたところ、NEXERの調査では「北海道:景色、食べ物を満喫したい」「沖縄:今年のゴールデンウィークに予定していたが、キャンセルしてしまったから」「京都:外国人観光客が少ない今がチャンスだから」など人気の観光地を中心に国内各地の地名があげられた。

エアトリの調査は「Go To トラベル」キャンペーン利用で検討している旅行先を聞いており、こちらでも他を大きく引き離し「沖縄県」「北海道」が1・2位になった。感染者が未だに多い首都圏では「東京都」が7位、「千葉県」や「神奈川県」はランキング圏外となった。

エアトリでは避けようと思っている場所についても尋ねており、「混み合う人気観光地」が62.5%、「新規感染者が一定数出ている都道府県」も過半数の人が避けている。そのいっぽう、「離島など医療施設が充実していないエリア」を避ける人は17.3%に留まっている。

エアトリが、これから旅行に行く場合の交通手段について尋ねたところ、最も利用意向が高いのは「車」の75.4%だった。「飛行機」が66.2%、「電車」が38.9%、「バス」が19.7%だった。

観光庁が7月17日に発表した「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(令和2年5月分)」によると、新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響等により、国内旅行の総取扱額は対前年同月比3.4%と、大幅に減少(96.6%減)している。海外旅行、外国人旅行、国内旅行を合わせた総取扱額は95億7335万6000円、前年同月比2.4%(97.6%減)となっている。これから旅行に行く場合、各交通手段について利用意向を教えてください。これから旅行に行く場合、各交通手段について利用意向を教えてください。

《高木啓》

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