BMW M4 次期型、「GT3」レーサーの写真…市販車と直6エンジンを共有

現行のBMW M6 GT3の後継モデル

S58型直列6気筒エンジンを搭載

新型コロナの影響でバーチャルでの開発に取り組む

BMW M4 GT3のプロトタイプ
BMW M4 GT3のプロトタイプ全 18 枚

BMWは7月20日、次期『M4クーペ』をベースとしたレーシングカー、「M4 GT3」のプロトタイプの写真を公開した。2022年シーズンのモータースポーツに投入される予定だ。

【画像全18枚】

現行のBMW M6 GT3の後継モデル

BMW M4 GT3は、現行のBMW『M6 GT3』の後継モデルとなる。現行のM6 GT3は、2016年から世界のモータースポーツシーンで活躍してきた。スパフランコルシャン24時間レース、マカオでのFIA GTワールドカップなど、多くの国際レースシリーズで成功を収めている。

BMW M4 GT3は、BMWのカスタマーレーシングサービスの新たなトップモデルに位置付けられる。2022年シーズンから、世界中のプライベーターは、次世代のBMW M4クーペをベースにしたGT3モデルで、モータースポーツに参戦する機会を得ることができるという。

S58型直列6気筒エンジンを搭載

BMW M4 GT3のベース車両となる市販モデルが、次期BMW M4クーペだ。BMWによると、市販車のエンジンとシャシーは、M4 GT3の開発において、重要な基盤になるという。この目標を念頭に置いて、BMW Mのエンジニアは、優れたエンジン特性と動力伝達を持つS58型エンジンを選択した。次期型では、市販車とレーシングカーで、エンジンを共用することになる。BMW M4クーペ 次期型のプロトタイプBMW M4クーペ 次期型のプロトタイプ

次期BMW M4クーペには、最新のMツインパワーターボテクノロジーと高回転コンセプトを採用する。このパワーユニットは、すべての速度域でレスポンスに優れており、2つのパフォーマンスレベルが用意される。標準仕様は最大出力が480hp。コンペティションでは、最大出力が510hpに引き上げられる。最大トルクは66.3kgmを引き出す。

現行M4クーペには、直噴3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する。最大出力は431hp/5500~7300rpm、最大トルクは56.1kgm/1850~5500rpmを引き出す。次期型では、標準仕様で49hp、コンペティション仕様で60hpという大幅なパワーアップが図られることになる。

なお、M4 GT3は2020年、プロトタイプによる集中的なテストを行う予定だ。2021年には、レース条件での定期的なテストも計画されている。BMW M4クーペ 次期型のプロトタイプBMW M4クーペ 次期型のプロトタイプ

新型コロナの影響でバーチャルでの開発に取り組む

BMWは今回、このM4 GT3のプロトタイプの写真を公開した。このプロトタイプは、BMWグループのドイツ・ディンゴルフィンク工場で組み立てられた。

開発は2019年の初頭に、コンピューターシミュレーション(CFD)によって開始された。最大出力500hpを超えるエンジンは、2月にドイツ・ミュンヘンのテスト施設に持ち込まれた。初期のテストはBMWグループの風洞実験施設において、2019年の半ばから60%に縮小されたスケールモデルを使用して行われた。

BMW M4 GT3の最初のテストシャシーは、2020年初頭にBMWグループのドイツ・レーゲンスブルクの工場で生産された。その後テスト車は、BMWモータースポーツのワークショップで、約6週間をかけて組み立てられた。

その後、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響により、数か月にわたってバーチャルでの開発に取り組んできた。そして今回、BMWワークスドライバーのアウグスト・ファルファス選手が、M4 GT3を初めて走行させた。多くの課題に直面しているにもかかわらず、BMW M4 GT3はこれまでにすべての開発ステップを計画どおりに完了しており、来週の初テストに向けて、フランスのミラマに移動するという。

なお、BMW は、M4 GT3をロールアウトしたことは、GTレースシーンの新しいアイコンの開発における重要なマイルストーン、としている。

《森脇稔》

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