レイズだからこそ可能にした“デザイン性を高める”特許技術を知る

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レイズエンジニアリング 設計開発部長 伊藤氏(左)、レイズ 代表取締役社長 三根氏(中央)、レイズ 執行役員 第一商品企画部部長 加藤氏(右)
レイズエンジニアリング 設計開発部長 伊藤氏(左)、レイズ 代表取締役社長 三根氏(中央)、レイズ 執行役員 第一商品企画部部長 加藤氏(右)全 16 枚

ボルクレーシングやグラムライツ、ホムラなど数多くのヒットブランドを持つレイズ。リアルレーシングホイールにルーツを持つ軽量・高剛性なハイスペックホイールの製造で業界をリードする存在だ。

そんなレイズはホイールのデザイン性を高める表面処理でも独自の技術、工法を持ち、多くケースで特許が与えられていることでも知られる。今回はあらためてレイズの持つ表面処理について説明会が催されたので出かけてきた。レイズ本社会議室に集まったプレスに向けて開催された同説明会、代表取締役社長の三根茂留氏、同じく執行役員 第一商品企画部部長の加藤照幸氏、さらにはレイズエンジニアリング 設計開発部部長の伊藤和則氏が登壇し、レイズのホイールに込められた高いデザイン性と独自の表面処理技術について説明された。

オリジナルの表面処理は、レイズ独自の特許技術に支えられている

そもそもレイズのホイールは高剛性や軽量を備えたハイスペックが大きな魅力になっている。そこによりわかりやすい魅力としてデザイン性を加えていく取り組みが続いている。しかし昨今、デザインの分野で憂慮される事態が起きているという。冒頭で三根氏の口から語られたのはコピー品と特許の侵害に関する問題だった。

代表取締役社長 三根茂留氏レイズ 代表取締役社長 三根茂留氏

「レイズグループは表面処理の分野でも数多くの特許を持っています。ホイールのデザインを決める上で非常に重要な特許です。しかしこの特許権を侵害する他社製品が近年見られるのは事実です。これ以上の特許権の侵害を続けるのなら次のステップに移らざるを得ません」

という強い口調で語られた。ここまでの覚悟を持って三根氏はコピー品の排除を進めていくという。その裏側にはレイズがデザイン性を高めるために並々ならぬ努力をし、日々技術的な進化を実践していることがうかがえる。そこから生まれるのが新しい表面処理の技術だ。だからこそオリジナルの自負が強く、特許権の侵害は断じて許さぬ姿勢を取っているのだ。

ロゴなどを切削する “A.M.T.”など
デザイン性を高める技術群を用意

レイズのホイールに込められたオリジナルデザインを支える表面処理は数多い。しかもその多くには特許権が与えられ、オンリーワンのデザインを作り上げることができる環境が整えっているのだ。ここからはレイズグループが持つ代表的な表面処理について紹介して行くこととしよう。「あのホイールのデザインは、実はレイズの特許だったのか」と気づくこともあると思う。

ロゴなどを切削する“RAYS ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY(通称A.M.T.エーエムティー)”ロゴなどを切削する“RAYS ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY(通称:A.M.T. )”

真っ先に注目したのは“RAYS ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY(通称:A.M.T. エーエムティー)”。レイズのホイールの中には、スポークやリムに切削を加えてロゴや図形などを施しているモデルがあるのを見たことがあるだろう。これはエーエームティーと呼ばれる、特許技術で実現されている加工なのだ。具体的には、塗装した上から細かな刃物を使って彫刻加工を施して文字などを表現。切削部分には縦や横、格子の筋目が入る独特な加工だ。これらの彫刻加工の後にクリア塗装を施してフィニッシュするという工程で手の込んだ加工処理と言える。従来あったステッカーなどを使ってロゴマークを貼り付けるスタイルに比べて、意匠性はもちろん質感や耐久性アップが魅力だ。レイズではこれらの作業をひとつの工場内でこなし、効率と精度を高めているのも特徴。メイド・イン・ジャパンならではのハイクオリティな加工技術と言える。ちなみに同技術の歴史は古く2012年発売の「TE37SL 2012 LIMITED」に最初に採用され、今も多くのモデルに採用されている。

3次曲面を連続して加工可能な
“ハイブリッドマシニング”も同社の特許

2次元面と3次元面を異なる金属加工で一つのデザイン面としてつなげる“HYBRID MACHINING(ハイブリッドマシニング)”2次元面と3次元面を異なる金属加工で一つのデザイン面としてつなげる“HYBRID MACHINING(ハイブリッドマシニング)”

レイズグループには他にも数多くの表面処理における特許技術がある。そのひとつが“HYBRID MACHINING(ハイブリッドマシニング)”。こちらは今春特許を取得した最新の表面処理技術だ。特徴は2次元面と3次元面を異なる金属加工で一つのデザイン面としてつなげデザイン性を大きく高められることから脚光を浴びている。ホイールの形状や個体差にも対応して美しい切削が可能。マシニングのみで加工する場合に比べ加工時間を減らことができるため、コスト面でのメリットも備えるレイズの特許技術だ。

細かな部分への塗装も可能な“REDOT(アール・イー・ドット)”細かな部分への塗装も可能な“REDOT(アール・イー・ドット)”

その他にもインクジェットのように細かな部分への塗装も可能な“REDOT(アール・イー・ドット)”もすでに多くのモデルに投入される特許技術。従来のようにマスキングを施すことなくロゴや部分的な塗装が可能。ホイールのデザイン性を大きく向上させている。

部分的な電着塗装が可能な“RAYS e-PRO COAT(通称:イープロ・コート)”部分的な電着塗装が可能な“RAYS e-PRO COAT(通称:イープロ・コート)”

また部分的な電着塗装が可能な“RAYS e-PRO COAT(通称:イープロ・コート)”、さらには第1カラーと第2カラーを塗装した上で切削処理を加える新意匠ダブルカラー+彫刻(特許査定済)、そして切削部分に刃物を使って穴状の凹凸を付けるという新意匠マシニング(特許出願中)と新たなホイールデザインの表現を広げるための表面処理がレイズからどんどん生まれている。

新意匠マシニング(特許出願中)新意匠マシニング(特許出願中)

他にはないオンリーワンのデザインを独自の表面処理で作り上げるレイズ。それを支えているのが日進月歩を続ける技術革新と数多くの特許技術だ。ホイールのデザインを見るときにはそんな技術的なポイントにも注目すれば、さらにホイールが奥深くなるはずだ。

オンリーワンのデザインと独自技術!
レイズ 公式ホームページはこちらから

《土田康弘》

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