ヤマハ発動機、スポーツ電動アシスト自転車の最高峰『YPJ-MT Pro』を発表

ヤマハ発動機 SPV事業部長 村田和弘氏(右)、SPV事業部 開発部長 西山統邦氏(左)
ヤマハ発動機 SPV事業部長 村田和弘氏(右)、SPV事業部 開発部長 西山統邦氏(左)全 22 枚写真をすべて見る

7月29日、ヤマハ発動機は新型スポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」のオンライン発表会を開催し、フラッグシップモデル「YPJ-MT Pro」を発表した。価格は66万円(税込)で、2020年9月25日の発売を予定している。サイズはSとM、Lの3種類を用意する。

「YPJ-MT Pro」の特徴は、従来の電動アシスト自転車では味わえなかった刺激的な走行を楽しめるところ。発表会に登壇したSPV事業部長の村田和弘氏は、「オフロード走行に興味があり、なおかつMTBやオフロードバイクでオフロード走行の経験やスキルがある人がターゲット」と述べた。

「YPJ-MT Pro」に搭載されるモーターシステム「PW-X2」は、早く漕いだときにアシストを強化してくれる最新のドライブユニット。アシストモードは全7種類から任意に選択でき、従来の製品には存在しなかった新モード「Automatic Support Mode」を搭載。このモードは、走行状況に応じてコンピューターがアシストパワーを最適化してくれる。

なお、1回の充電で可能な走行距離は、最長の「+ECO」モードで197km、最短の「EXPW」モードで73kmだ。リチウムイオンバッテリーの容量は13.1Ahで、充電時間は約3.5時間。

フレーム構造は、前輪と後輪が稼働するデュアルサスペンション。「YAMAHA Dual Twin Frame」と名付けられたメインフレームで目を引くのは、トップチューブとダウンチューブが途中で二股に分かれているところ。トップチューブにはリアサスペンション、ダウンチューブにはバッテリーを挟み込んでおり、車体の重量バランスと剛性を両立させた。なお、サスペンションのストローク量は、フロントが160mm、リアが150mm。変速方式は、外装11段変速(前1速、後11速)。変速機はラピッドファイヤーシフト「SHIMANO DEORE XT」を採用している。

開発を担当したSPV事業部 開発部長の西山統邦氏は、「YPJ-MT Pro」のデザインについても言及。青×黒×シルバーに塗り分けられた車体は、同社のオフロードモーターサイクル「YZ」シリーズがモチーフ。西山氏は「YZのレーシングイメージを想起させ、シンプルでライトウェイト、テクノロジーを感じさせるデザイン」と語った。

会見の最後に営業統括部 PAS営業部長の鹿嶋泰広氏は、「コロナ禍の影響で通勤手段を電車から自転車に切り替える需要が出ており、電動アシスト自転車は6月から7月に需要が高まった」とコメント。3月の外出自粛要請で落ち込んだ販売台数が、後ろにずれ込んだと分析している。

また、鹿嶋氏は同社がYPJシリーズを立ち上げた2015年12月の様子を回顧した。当時は「電動アシスト自転車をスポーツ領域に入れるのはいかがなものか……」と否定的な意見もあったそうだ。しかし現在は、競合メーカーが増え続けている。鹿嶋氏は「価格が高いという声がある一方で、確実にユーザーの層と活躍のフィールドが広がっている。e-BIKEの価値が広がり、市場形成に向かっている」と、今後の電動アシスト市場を予測している。

《佐藤隆博》

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