米フォードモーターでトップ交代、新CEOにトヨタ出身のファーリーCOO昇格[新聞ウォッチ]

フォードモーターのハケット(中央向かって左)とファーリー(同右)
フォードモーターのハケット(中央向かって左)とファーリー(同右)全 1 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

米自動車大手のフォードモーターで最高経営責任者(CEO)のジム・ハケット氏が退任し、トヨタ自動車出身のジェームズ・ファーリー最高執行責任(COO)が10月1日付で後任に就く人事を発表した。

きょうの日経などが報じているが、ハケット氏は2017年5月にCEOに就任。わずか3年余りで退任することになる。長引く業績不振による実質的な”引責”とみられており、フォードモーターでは2014年に、マツダの社長も歴任したマーク・フィールズ氏がCEOに就任し、2017年にハケット氏が引き継いだ。経営トップの“モデルチェンジ”が6年間で2度も行われることになり、「創業家のビル・フォード会長の焦りが透ける」(日経)などと伝えている。

一方、新CEOに就任するファーリー氏は58歳。過去にトヨタの米国法人で、米国の若者向けブランド「サイオン」を軌道に乗せたほか、高級車ブランド「レクサス」の販売などを担当したという。トヨタ社内で「ライジング・スター(希望の星)」と呼ばれ嘱望されたが、2007年にフォードモーターに入社し、今年に入ってCOOに昇格したばかり。

自動運転車など新技術への理解も深いようだが、ワンポイントでなく長期的に政権を維持するには、トヨタで学んだ教訓からも創業家の意向を上手に汲み取ることも大切なことだろう。

2020年8月6日付

●人口減、初の50万人超、1億2427万人、11年連続減少 (読売・1面)

●ホンダ赤字808億円、4~6月期、通期は黒字予想 (読売・10面)

●帰省一律自粛求めず、政府方針、分科会「感染防止策を」 (朝日・1面)

●レバノンで爆発113人死亡 (朝日・2面)

●ガソリン価格12週連続上昇 (毎日・6面)

●GoToトラベル、除外時の感染者割合、4府県、東京上回る (東京・1面)

●自動車部品の技術をマスクハンガーに、シート骨組み線材加工応用 (東京・23面)

●営業・接客「脱対面」広がる、家電や車、在宅勤務浸透で (日経・1面)

●夏ボーナス2.17%減、2年連続、コロナで収益悪化(日経・5面)

●テスラ率いる異能トップ、マスク氏、強気な楽観主義者(日経・12面)

●日本車中国販売4社ともプラス、7月(日経・13面)

●欧米車8社、赤字1.7兆円、1~6月最終、追加リストラ加速(日経・13面)

●フォード創業家に焦り、CEO退任、6年で3度目(日経・13面)

●いすゞ、最終赤字97億円、4~6月、タイで販売減(日経・15面)

《福田俊之》

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