OKI、EV・HV搭載機器向けの高電圧遮へい電源システムによるEMC試験サービスを開始

高電圧遮へい電源システム
高電圧遮へい電源システム全 1 枚

OKIエンジニアリング(OEG)は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に搭載される車載機器を対象とした高電圧遮へい電源システムによるEMC試験サービスを8月14日より開始する。

環境への配慮から電動車へのシフトが進む中、そのコア技術であるモーター、バッテリー、インバーター、DC-DCコンバーター、コントロールユニットなどは、効率良くエネルギーを使用するために高電圧化が進んでいる。車載機器の高電圧化に伴い、車載用ハーネスも従来の低電圧対応のものに加えて高電圧対応のものが使用されるようになり、高電圧側のハーネスから発生する電気的ノイズ(エミッション)が低電圧側のハーネスに干渉することによって車載機器に与える影響を調べるEMC試験の需要が増加している。

このような状況をふまえOEGでは、1000Vの双方向高電圧直流電源と高電圧用疑似回路網、および、電磁波の侵入・漏洩を遮断するシールドボックスを導入するとともに、EV・HV向け高電圧電源製品の評価方法を定めた国際規格「CISPR25:2016 Annex I」を熟知した技術者を育成。ALSE法による放射エミッション試験、および電圧法・電流法による伝導エミッション試験など、同規格に対応した高電圧遮へい電源システムによるEMC試験の実施を可能とした。

高電圧遮へい電源システムは、試験品をシールドボックス内部に設置した高電圧用疑似回路網に接続して車体を模した銅板上に置き、双方向高電圧直流電源から高電圧用疑似回路網を介して電流を流すもの。これにより、外部からの影響を排除しながら、高電圧用のハーネスと低電圧用のハーネス間で発生するノイズ干渉が車載機器に与える影響を調べる。

OEGはEV・HVの開発を支援する新しいサービスとして、今年度1000万円の売り上げを目指す。また、今後も試験技術の向上や設備の充実を図り、認定試験所として対応範囲拡大を進め、製品の開発・製造・販売を支援していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る