さらに使いやすくかんたんに、新UIと2種ソルバーで進化したアンシス「Ansys Discovery 2020 R2」

アンシス・ジャパン オンラインプレゼンテーション
アンシス・ジャパン オンラインプレゼンテーション全 20 枚

工学シミュレーションなどを手がけるアンシス・ジャパンは8月5日、製品設計シミュレーションアプリ「Ansys Discovery」の最新版「Ansys Discovery 2020 R2」のオンライン説明会を開き、同社デザインビジネスユニット 中野太郎シニアアカウントマネージャーが解説した。

アンシス(Ansys)の3D設計ソリューションシリーズ「Ansys Discovery」はこれまで、モデリング用「Ansys Discovery Essential」、シミュレーション用「Ansys Discovery Standard」、設計者向けフルパッケージ「Ansys Discovery Ultimate」と3つのパッケージで展開。

その設計者向けフルパッケージ「Ansys Discovery Ultimate」には、高忠実度シミュレーション「AnsysDiscoveryAIM」と、リアルタイムシミュレーション「Ansys Discovery Live」、ジオメトリ編集によるダイレクトモデリング「AnsysDiscoverySpaceClaim」で構成されていた。

今回リリースされた Ansys Discovery 2020 R2 は、この3つのパッケージ構成をあらため、モデリング用「Ansys SpaceClaim」と、設計者向けフルパッケージ「Ansys Discovery」の2つで構成。アイコンデザインも新しくし、各ツールや機能も同じデザインで統一させた。

今回リリースされた Ansys Discovery 2020 R2 は、圧倒的な計算スピードやモデリング一体型、マルチフィジックスなどの特長はそのままに、選べる2つのソルバーが追加され、斬新なユーザインタフェースに進化した。

新設した2つのソルバーは、計算スピードを重視した従来のGPUソルバー「EXPLOREステージ」と、新たに搭載された高忠実度のAnsysソルバー「ANALYZEステージ」の2種類。ワンクリックで両ステージを切り替えられる。

また、2つのステージに共通する新ユーザーインターフェースは、シミュレーションタグ内左カラムに3Dモデルツリー構成、解析条件、モデル表示コントロールパネルをレイアウト。右カラムに結果表示コントロールパネル、中央に作業中・計算中の情報を表示する。また、解析用コマンドとモデリング用コマンドをフレキシブルに選択できるヘッドアップディスプレイも表示できる。

さらに、この Ansys Discovery 2020 R2 でデザインしたデータを、アンシスの専任者CAE(Computer Aided Engineering)むけフラッグシップ製品「Ansys Fluent」「Ansys Mechanical」に転送でき、設計者CAEの結果を解析専任者へかんたんに引き継ぐこともできる。

Ansys Fluent は、高度でスケーラブルなハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)で、複雑な大規模モデルの数値流体力学(CFD)シミュレーションを迅速にコスト効率よく解析するツール。Ansys Mechanical は、構造解析に有限要素法解析(FEAシミュレーション)を用いるフラッグシップFEAソフトウェアソリューションだ。

また、ヘルプをオーバレイ表示し、不慣れな設計者にも扱いやすい機能も拡充した Ansys Discovery 2020 R2 。米ペンシルバニアのアンシス本社 設計ビジネスユニット Mark Hindsbo ジェネラルマネージャーは、この Ansys Discovery 2020 R2 についてこう説明している。

「アンシス独自のリアルタイムシミュレーション技術とゴールドスタンダードであるAnsysソルバーの連携で、かつてないほどかんたんに広範な設計空間を対話するようにシミュレーションでき、最高レベルの精度で詳細化できるようになった。これにより、エンジニアは製品開発の構想や設計といった早期のフェーズでシミュレーションを採り入れ、修正に高いコストが必要になる前に、あるいは変更自体が困難になる前に、リスクを発見できる」

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  4. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  5. オートバックス、中古カー用品買取サービス開始…全国600店舗で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る