【ダイハツ タフト 新型試乗】“ぴーぴー”言わないターボがお勧めです…岩貞るみこ

ダイハツ タフト Gターボ
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軽自動車たるもの、価格は安い方がいい

四角くてかわいい『タフト』である。直線的なデザインは素朴で飾りっ気のなさを演出しているけれど、よく見ると細かく面取り(角を削ること。私は煮ものを作るときやらないけれど)してあって、丁寧な仕事っぷりである。

SUVらしく、最低地上高(地面から腹まで)は腹打ちしないように190mm。でも。高さは1630mmと低く抑えている。背を高くすると荷物は積めるけれど見た目の軽快感が損なわれることを嫌ったためだ。それに伴い採用が見送られたのが後席のスライド機能である。スライド機能だけで70mmほどシート座面が高くなり、後席に座った人の頭上がきつくなるらしい。

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スライドをケチったという見方もあるけれど、そもそもこのクルマのコンセプトは、前席+荷物なので後席にあれこれ機能はいらないんじゃないのと思う。後席にはリクライニング機能もないのよ、四角くて大きなクーラーボックスが積みにくいのよ、という声も聞こえるけれど、子どもじゃあるまいしそのくらい工夫してなんとかしなさいよというのが、お姉さん(私のことね)の実感である。だって、軽自動車たるもの、価格は安い方がいいんだもの(X/2WDが135万3000円から)。

運転席と助手席の間にある「ついたて」とスカイフィールトップ

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もうひとつ、意見が分かれそうなのが、運転席と助手席の間にある「ついたて」である。ここはパーキングブレーキと、新機能のオートブレーキホールド(ブレーキペダルから足を離しても前に進まない)のスイッチがあるほか、申し訳程度にうすっぺらなものが入る小物入れがついている。

これ、二つのスイッチをインパネに組み込めばなくせるんじゃないの? いや、しかし、この「ついたて」がなければ、左右にウォークスルーができちゃって、便利で軟弱なクルマに成り下がってしまう。そう思えば、これはこれでありなのか。うーん、でもやはり、せめて小物入れの深さをつけて、もう少し使い勝手をよくして欲しかったかも←悩みながらも、今ココ。

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全車標準で採用されたスカイフィールトップは、明るい空が気持ちいい。新型コロナで閉塞感きわまりない今、解き放たれる気分である。ふつうこういうガラスルーフは、後席は解放感あふれるけれど前席はまったく恩恵に授かれないことが多い。でも、タフトは違う。運転席にいながら、頭上の空が感じられて自由に手が届きそうな気分になるのだ。

装着されたガラスは紫外線のほか赤外線もカットされるので、暑さや日焼けの心配は軽減されているけれど、気になる人は、女性の細腕でも簡単に開閉できる手動のカバーでさっと閉じていただきたい。

ターボエンジンがお勧めです

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エンジンはターボとノンターボ。どちらもアクセルへの反応がよく、スムーズな走りっぷり。足は柔らかすぎず、ほんの少しだけワイルドさを感じられる。パワステの味付けも申し分なし。だけど、最後に残念な点をひとつ。ノンターボのアクセルを踏み込むと、ぴーぴーとずっと音がしているのだ。

ターボとは異なるCVTを採用しており、そこから音が出るのである。このCVTは、これまでのダイハツ車にも採用されていたタイプなのだが、今までは、エンジン音やらロードノイズ(タイヤが路面に当たる音)やらにかき消されて、耳に届きにくかった。でも今回は、それらの音が上手に抑えられたため、相対的にぴーぴー音が悪目立ちしているのだ。

私がアクセルを踏み込み過ぎなのか。ノンターボを繰る人は、もう少し控えめに加速するのか? 判断はユーザーに任せよう。でも、いつもは「ノンターボで十分じゃん? 安いし」と、ノンターボ派の私だけれど、今回は、パワフルでタフトらしい走りの、かつ、ぴーぴー言わないターボエンジンがお勧めです。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

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