BMW 5シリーズセダン 改良新型、直6エンジンのPHVを設定 11月欧州発売

4気筒エンジンのPHV「530e」の上に位置

6気筒のPHVは燃費47.6km/リットル

欧州の大都市で自動的にEVモードに切り替え

BMW 5シリーズ・セダン 改良新型のPHV「545e xDrive」
BMW 5シリーズ・セダン 改良新型のPHV「545e xDrive」全 18 枚写真をすべて見る

BMWは8月12日、改良新型『5シリーズセダン』(BMW 5 Series Sedan)に、6気筒ガソリンエンジン搭載のプラグインハイブリッド車(PHV)、「545e xDrive」を設定し、11月に欧州市場で発売すると発表した。

4気筒エンジンのPHV「530e」の上に位置

すでに改良新型5シリーズのPHVには、4気筒ガソリンエンジン搭載の「530e」が欧州でラインナップされている。PHVパワートレインは、エンジンがダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。

最大出力は184hp/5000~6500rpm、最大トルクは30.6kgm/1350~4000rpmを発生する。モーターは最大出力109hp、最大トルク27kgmで、8速AT「ステップトロニック」と一体設計された。「XtraBoost(エクストラブースト)」機能により、一時的に2つのパワーユニットの出力を向上できる。この時、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力292hp、最大トルク42.8kgmを引き出す。従来型に対して、パワーは40hp強化された。

強化されたPHVパワートレインを得た530eは、セダンの場合、0~100km/h加速5.9秒、最高速235km/hの性能を発揮する。従来型に対して、0~100km/h加速は0.2秒短縮されている。

二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは、最大67km(WLTP計測モード)をゼロエミッション走行できる。この効果もあって、最も環境性能に優れる仕様で、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量39g/kmを実現した。

6気筒のPHVは燃費47.6km/リットル

これに対して、11月に欧州で導入予定の改良新型5シリーズセダンの新たなPHVが、545e xDriveだ。直列6気筒ガソリンエンジンとの組み合わせを可能にしている。

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力286hpを発生する。電気モーターは最大出力109hpを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、394hpのパワーと61.2kgmのトルクを獲得する。トランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDの「xDrive」。動力性能は、0~100km/h加速が4.7秒、最高速が250km/h(リミッター作動)となる。EVモードの最高速は、140km/hとした。

EVモードでの航続は、最大で57kmだ。この効果もあって、最も環境性能に優れる仕様で、欧州複合モード燃費は47.6km/リットル、CO2排出量は49g/kmの環境性能を可能にしている。

スペースを節約するために、400Vのリチウムイオンバッテリーが後席の下に配置された。トランク容量は410リットルと、ガソリン/ディーゼルエンジン搭載車よりもわずかに少ない。

欧州の大都市で自動的にEVモードに切り替え

この545e xDriveを含めて、改良新型5シリーズのPHVには、「BMW eDriveゾーン」機能が標準装備される。PHVが都市部において、エミッション・フリー・モビリティの達成に果たす効果的な役割を実証する。

エミッションフリー走行専用のグリーンゾーンを設けている都市では、ジオフェンシングテクノロジーによって、このゾーンを自動的に認識することができる。車がこれらのゾーンに入ると、自動的にEVモードに切り替わる。このようにしてBMWは、このエリアではPHVを電気駆動のみで走らせて、ピュアEVと同様にグリーンゾーンにアクセスする。

この新しいシステムは、PHVによるCO2排出量削減の可能性を大幅に高めるという。電気駆動システムの利用を増やすと、効率が最適化されるだけでなく、とくに都市交通における顧客の運転コストの削減にも役立つ。

このデジタルサービスは、GPSによるジオフェンシングテクノロジーを使用して、指定エリアを識別する。eDriveゾーンは現在、欧州のおよそ80の都市に設けられている。eDriveゾーンに近づくと、ナビゲーションマップにeDriveゾーンが強調して表示される。eDriveゾーンに入るとすぐに、車両が自動的にEVモードに切り替わることをドライバーに通知する、としている。

《森脇稔》

この記事の写真

/

ピックアップ