ヤマハ発動機、産業用無人ヘリによる農薬散布サービスをタイで開始

サトウキビ畑で農薬散布する無人ヘリ
サトウキビ畑で農薬散布する無人ヘリ全 2 枚

ヤマハ発動機の海外グループ会社タイ ヤマハモーターなどが出資する新会社サイアムヤマハモーターロボティクスは、2020年8月より産業用無人ヘリ「FAZER R」を用いた農薬散布サービスをタイで開始した。

害虫による農作物への世界的な被害が拡大する中、タイでも害虫駆除強化の必要性が高まっている。また、1年を通して除草や防除、成長促進剤や糖度向上剤の投与が必要なサトウキビやとうもろこしの作付面積の増加政策が推進されるなど、栽培作業の効率化や農薬散布のニーズが高まっている。

タイ政府は先進技術、デジタル技術を通じ「生産性の向上」を促進するために、農業分野、自動車産業分野などの中核産業への投資の呼び込みを推進。特に、現地労働力の約4割を占めるとされる「農業セグメント」の効率化は喫緊の課題だ。

新会社は世界第4位の「サトウキビ生産国」であるタイにて、無人ヘリによる効率的な農薬散布と、同国初となる作物の糖度向上散布の開発に、タイ農業局、サトウキビ砂糖委員会、製糖会社、農薬メーカーなどと共同で取り組んできた。今回、これら蓄積されたノウハウに基づく、農薬、肥料等の空中散布を行い、農作業の効率化と新たな付加価値創造により、タイの農業発展に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  4. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る