ベントレー フライングスパー 新型にカーボン製エアロ、「スタイリング・スペシフィケーション」…欧州設定

同じ方向に織られたカーボンファイバー

風洞や走行テストなどを繰り返して開発

最大出力635psのW12ツインターボ搭載

48Vシステムを備えた「ベントレー・ダイナミックライド」

ベントレー・フライングスパー 新型の「スタイリング・スペシフィケーション」
ベントレー・フライングスパー 新型の「スタイリング・スペシフィケーション」全 13 枚

ベントレーは8月26日、新型『フライングスパー』(Bentley Flying Spur)に、「スタイリング・スペシフィケーション」を欧州で設定すると発表した。

スタイリング・スペシフィケーションは、ベントレーの英国本社のスタイリングチームによってデザインされたエアロパーツを中心にしたボディキットだ。各パーツは、カーボンパターンが特長になる。新車購入時だけでなく、後付けでも装着することができる。

同じ方向に織られたカーボンファイバー

新型フライングスパー向けのスタイリング・スペシフィケーションでは、フロントリップスポイラー、金属製のベントレーエンブレム付きサイドスカート、リアディフューザー、トランクリッドスポイラーが用意され、高光沢のカーボンファイバーで仕上げた。

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カーボンファイバーは、一貫性を確保するために、すべてのコンポーネントに対して同じ方向に織られている。カーボンファイバーは多層レイアップされており、最小の重量を維持しながら、最適な強度と耐久性が得られるようにデザインされている。

サイドスカートには、3Dの金属製ベントレーエンブレムが添えられた。このエンブレムには、スタイリング・スペシフィケーション向けに精巧なディテールが施されている。

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風洞や走行テストなどを繰り返して開発

スタイリング・スペシフィケーションは、新型フライングスパーの空力性能を高めるように設計されている。フロントとリアの揚力や全体的な抗力を含む空力性能は、CFDソフトウェアを使用して評価され、改良される。シミュレーションは、パワートレインやブレーキの冷却、騒音、振動、ハーシュネス(NVH)への影響についても検証する。電気テストでは、「PDC(駐車距離制御)」からレーダーシステム、車載通信とエンターテイメント用のアンテナに至るまで、カーボンファイバー製部品が車両システムに与える影響を最小限に抑えることを狙う。

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これらの仮想評価が完了すると、最初のプロトタイプが製造され、風洞とテストコースで改良される。各パーツは最高速をはじめ、すべての走行条件にわたって評価され、加速とブレーキの安定性、フィーリングなどについて、ベントレーのドライビングダイナミクスが確実に維持されるようにチューニングされる。

その後、各パーツはさまざまな検証テストを通じて評価される。これには、悪路などでの耐久テストも含まれる。振動、熱サイクル、点荷重、衝撃などのテストを通じて、パフォーマンスを評価する。

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最大出力635psのW12ツインターボ搭載

パワートレインには、直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボを搭載する。このエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。

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従来型フライングスパーでは、常時4WDとなり、前後トルク配分が60対40に固定されていた。新型の場合は、リアアクスルにトルクが伝達される2WD走行が基本になる。路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、自動的に4WDに切り替わり、フロントアクスルにもトルクが伝達される。新型は、0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を備えている。

48Vシステムを備えた「ベントレー・ダイナミックライド」

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新型には、「ベントレー・ダイナミックライド」と呼ばれるハンドリングと乗り心地を向上させるシステムを搭載する。48Vのシステムが電動アクチュエーターユニットをコントロールし、そのユニットがアンチロールバーの硬さを制御する。状況に応じて硬さを変化させることでコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保ちつという。

新型には、従来型よりも空気量を60%多く確保できる3チャンバーエアスプリングが搭載された。このエアスプリングは、ドライバーが選択したモードに応じ、スポーツ走行向きの硬めのバネ設定からリムジンのような洗練された乗り心地まで、幅広く対応する。

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エアサスペンションシステムのダンパーを絶えず制御するCDC(連続ダンピングコントロール)も装備した。アクスルとボディとの距離は、4個の車高センサーで常時測定する。ノーマル車高との差異が検出されると、スプリング内の空気量が調整され、ノーマル車高に復帰する。

《森脇稔》

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