【F1】セバスチャン・ベッテル、来季はアストンマーティンから参戦

現フェラーリのセバスチャン・ベッテル。レーシングスーツはフェラーリ1000レース参戦となる今季第9戦トスカーナGP(9月11~13日)の仕様。
現フェラーリのセバスチャン・ベッテル。レーシングスーツはフェラーリ1000レース参戦となる今季第9戦トスカーナGP(9月11~13日)の仕様。全 3 枚

10日、今季限りでフェラーリを離れることが決まっていたセバスチャン・ベッテルの来季去就が明らかになった。4度のF1王座獲得歴を誇るベッテルは来季、アストンマーティン(現レーシングポイント)からF1に参戦する。

ドイツ出身のセバスチャン・ベッテル(現在33歳)は2007年にF1デビュー。09~14年はレッドブルで走り、10~13年に4年連続でワールドチャンピオンの座に就いた。15年からフェラーリに所属。今年5月には今季限りでのフェラーリ離脱が決まっており、その行き先が注目されていた。

F1通算53勝、歴代3位の記録(20年第8戦終了時)をもつベッテルの新天地に決まったのは現レーシングポイント、来季からはアストンマーティンとして活動する陣営である(なお、ベッテルの加入発表前には、現在のレーシングポイントのドライバーであるセルジオ・ペレスの今季限りでの離脱が発表されていた)。

セバスチャン・ベッテルのコメント
「2021年にアストンマーティンのドライバーとなることを誇りに感じている。伝説的なカーカンパニーとの新たなアドベンチャーだ。今年、チーム(現レーシングポイント)が達成しているリザルトには感銘を受けているし、その未来はさらに明るいと確信しているよ。僕は今もF1に対して、とても大きな愛を有している。そして僕のモチベーションはグリッド前方からレースをすることに他ならない。アストンマーティンとそれができれば最高に光栄だね」

レーシングポイントはかつてのフォースインディアであり、源流を辿れば1991年にF1参戦を開始したジョーダンが“祖”にあたる陣営だ。今季はペレスとランス・ストロールの布陣で戦っており、ストロールの父であるローレンス氏がチーム及びアストンマーティンの“要人”であることから、来季にはチームをアストンマーティンの名で活動させることが今年早々に決まっていた。

今季は好調で、ピンク・メルセデス問題(レーシングポイントの今季型マシンが昨季型メルセデスに似ている件)でも話題になったレーシングポイント。不調にあえぐフェラーリよりも前にいる状況だ。とはいえ、もともと“中団の雄”的な存在だったチームが、アストンマーティンとなる来季、ベッテルという超大物も得て、さらにどう飛躍するのか。チーム、そしてベッテルにとって、まさしく「新たなアドベンチャー」となる。

《遠藤俊幸》

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