レトロな空力スーパーカー『アエロ3』登場…トゥーリング・スーペルレッジェーラ[詳細写真]

トゥーリング・スーペルレッジェーラ・アエロ3
トゥーリング・スーペルレッジェーラ・アエロ3全 41 枚
イギリスで15日から開催中のコンクールデレガンス「サロン・プリヴェ2020」において、イタリアのコーチビルダー、トゥーリング・スーペルレッジェーラは、スポーツカーの『アエロ3』を発表した。

トゥーリング・スーペルレッジェーラ社は、超軽量(=スーペルレッジェーラ)スペースフレーム車体で有名だった、1920~60年代に活動したコーチビルダー「トゥーリング」の名を継ぐ会社だ。

トゥーリング・スーペルレッジェーラによると、アエロ3は「歴史にインスパイアされ、風洞でデザインされた」という。1930年代のアルファロメオ『6C 2500』や『8C 2900 B』、あるいは50年代の『ディスコ・ヴォランテ』シリーズが当時発展させたような、空力的なフォルムをもつ。このレトロモダンな“流線型”は風洞試験によって導き出されたものだという。コーチビルダーで常設の風洞を所有するのは、トゥーリング・スーペルレッジェーラが初めてかもしれない。

一方で、外観でもっとも特徴的な背中の“フィン”だが、これには実際の空力的な機能はなく、純粋にスタイリング要素である、とトゥーリング・スーペルレッジェーラは明言している。空力特性について具体的かつ詳細な発表はない。

現代のトゥーリング・スーペルレッジェーラ社の車両開発方針は「重量は敵、空気抵抗は障害」だ。風洞でデザインされたというアエロ3のボディは炭素繊維製で、車両重量は1645kgと発表されている。

ベース車両は明らかにされていないものの、トゥーリング・スーペルレッジェーラによると、スペースフレーム・シャシーと足回りは「イタリアのプレミアム・スーパーカー」から移植されているそうだ。エンジンは排気量6262ccの65度V12気筒なので、見当がつく。7速電動シークエンシャル・ギアボックス(パドルシフトつき、自動変速モードあり)を介して後輪を駆動し、最高速度は340km/h、0-100km/h加速は3.1秒というのが、それぞれメーカー予測値だ。

アエロ3は限定15台が生産される。価格は、各種装備についてオーナーのオーダーに応じるので、決まっていない。工期は、ベース車両を入手してから6か月となっている。トゥーリング・スーペルレッジェーラ・アエロ3とアルファロメオ8C 2900B

《高木啓》

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