中国・吉利グループの新型EV、ヤマハサウンド搭載決定

車載向けヤマハブランドオーディオ
車載向けヤマハブランドオーディオ全 2 枚

ヤマハは9月28日、中国・吉利グループが展開する「リンク&コー」ブランドの電気自動車(EV)への車載向けヤマハブランドオーディオの採用が決定したと発表した。車載向けヤマハブランドオーディオの受注事例は初となる。

EVの普及は車室内の静粛化をもたらし、自動運転技術の発達は人々に余裕ある移動体験を提供する。ヤマハはCASE時代の車室空間にてあるべきサウンドの形を追求。今回、“音楽が生まれた瞬間の感動を届けたい"という想いのもと「CLOSER TO THE ARTIST」 をユーザー体験に掲げ、音楽の世界に浸れるスピーカーシステムとアンプモジュールを開発した。

スピーカーユニットは、振動板からエッジに至るまで素材を厳選。振動板の動きに着目した設計により、歪みを抑え、楽器の倍音を美しく響かせる。車載専用に配分されたユニットの再生帯域は、ボーカルを目の前に浮かび上がらせ、ベース楽器の躍動感を深く豊かに再現。スピーカーの配置や向きも自動車メーカーと検討を重ね、クリアな音質を実現した。

アンプは、デジタルオーディオインターフェース「A2B」に対応。アナログ変換を介さずにそのままデジタル信号をアンプに送ることで、よりクリアな音を再現する。また、自社製のオリジナルオーディオDSPを搭載し多彩な機能を実現。さらに独自開発した信号処理技術「Phitune(ファイチューン)」を自社製DSPチップに搭載し、曇りのないサウンドをあらゆる座席に届ける。

ヤマハ搭載車種をイメージしたコンセプトカーヤマハ搭載車種をイメージしたコンセプトカー

また、アンプモジュールに独自の加速音技術を搭載し、走りに連動した多様な加速音を提供する。車のコンセプトを徹底的にヒヤリングし、ヤマハエンジニアがシンセサイザーを使ってゼロから音源を制作。走行における音源再生プロセスでは、電子楽器で培った技術を応用し、アクセルペダルの動きや車の速度情報から波形データをつなぎ合わせ、シームレスな加速音を車の中に響かせる。さらに、無線通信でソフトウェアをアップデートする「OTA(Over The Air)」に対応。車を停めている間に、オーディオ設定データや加速音コンテンツをアップデートする。

リンク&コーは、ボルボやロータスなどを保有するジーリーホールディンググループにて、モビリティを変革し続ける自動車ブランドとして2016年に誕生。今回、車載向けヤマハブランドオーディオの搭載が決定した車種は、北京モーターショーで発表されたEVコンセプト「ZERO Concept」の量産車両として2021年発売予定。中国のみならず欧州などへの展開も計画されている。

《纐纈敏也@DAYS》

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