大型ドローンで高度1万mから広域調査・災害時の情報収集をめざす…Japan Drone 2020

テラ・ラボ(Japan Drone 2020)
テラ・ラボ(Japan Drone 2020)全 10 枚

ドローンというとほぼ電動のマルチロータータイプの小型ヘリがイメージされるが、無人機全般を意味する言葉でもある。Japan Droneの会場で「ラプター」のような機体を展示していたのは「テラ・ラボ」だ。(Japan Drone 2020、9月28~29日、幕張メッセ)

テラ・ラボはレシプロエンジンを搭載した有翼のドローンを手がけるベンチャー企業で、翼長8メートルの大型ドローンを開発中だ。

このドローンは高度1万mから2万mで飛行し、防災やインフラ整備のための広域マップや調査を行い、災害時には情報収集などにあたる。ルートを与えれば自律飛行を行うという。航続距離は1000kmほど。速度は100~140km/hと比較的低速飛行が可能なので、飛行時間は10時間まで見ることができる。無人機で機体が軽いため、高高度・長距離・長時間飛行が可能。長時間の計測・監視・情報収集に最適といえる。

撮影画像や計測データは衛星通信によって地上局または移動局に送られる。移動局にも対応し、航続距離が長いので、広域災害でも遠方から機体を飛ばすことができる。同社は愛知県と福島県に拠点があるが、この2箇所で日本全土をほぼカバーできる。

防災以外の用途では、都市計画やコーストガードといったニーズも実際にあるという。例えばインドネシアのように国土が広大かつ島嶼部が多いところでは、長時間飛行が可能な無人機が応用できる場面が多い。同社は2023年までには試験飛行を終え、これらのニーズに答えていきたいとしている。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る