【グッドデザイン2020】東京メトロ、TX、近鉄、JR東日本が受賞…近鉄はベスト100入り

利用者に寄り添う設備と安全・安定性などが評価された東京メトロ17000系。営業運転に入る前の受賞となった。
利用者に寄り添う設備と安全・安定性などが評価された東京メトロ17000系。営業運転に入る前の受賞となった。全 14 枚

公益財団法人日本デザイン振興会が選定する2020年度のグッドデザイン賞に10月1日、東京地下鉄(東京メトロ)17000系、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)TX-3000系、近畿日本鉄道(近鉄)80000系が選ばれた。80000系はグッドデザイン・ベスト100にも選ばれている。

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東京メトロ17000系は、2021年2月から運行を開始する予定となっている有楽町線・副都心線用の新型車両で、7000系の後継車両として投入される。

乗降性の向上、フリースペースや高音質スピーカー、防犯カメラなどが設置された車内、「TIMA(Train Information Monitoring and Analysis system)」と呼ばれる遠隔車両モニタリングシステムの導入など、快適性や安全性が図られていることが取り上げられ、「お客様に寄り添い、細かい工夫を積み重ね繊細で完成度が高く、都市交通の成熟を思わせるデザイン」である点が評価された。

東京メトロの受賞は、車両としては2007年度の有楽町線・副都心線用10000系以来となるが、2017年度には「銀座線リニューアル計画」でも受賞している。

首都圏新都市鉄道TX-3000系は、3月にデビューしたつくばエクスプレス(TX)の新型車両で、全車に優先席やフリースペースを設置した点や、シートを座面が高く、浅く腰掛けても立ち座りしやすい「UDシート」にした点、強化ガラスを使った開放的で明るい車内空間を取り上げ、「編成や車両数が限られた環境で、その変化にきめ細かいデザインで対応している点」が評価された。

近鉄80000系は、3月に『ひのとり』としてデビューした新型特急用車両。定員が減少するにも拘わらず乗客のニーズを採り入れ、すべての座席をバックシェル型としてリクライニングしやすくした点を取り上げ、「長く飽きられない普遍的なデザインと空間、経営が一体になって、未来に向かって覚悟を決めたフラッグシップ」である点が評価された。

近鉄の受賞は、2003年度の21020系『アーバンライナー・ネクスト』以来となる。

車両以外では、JR東日本が3月に山手線・京浜東北線の新駅として開業した「高輪ゲートウェイ駅」などで受賞しており、「特徴的な膜構造の屋根の下に広がる明るい空間の下に、吹き抜けにより駅の主要な機能である人の流れや周辺施設とのつながりが可視化されたデザインが実践されている」点が、新たな駅の在り方やデザインを目指すものとして評価された。

グッドデザイン賞受賞作のうち、「審美性、提案性、可能性など総合的に優れている」とされるグッドデザイン・ベスト100に選ばれた近鉄80000系は、グッドデザイン大賞の候補や特別賞の選考対象に入ることになり、10月30日に結果が発表される。

このほか「時代を超えてスタンダードであり続ける商品・建築・コンテンツ・サービス」などを対象にしたグッドデザイン・ロングライフデザイン賞に、東京都交通局の都電荒川線が受賞している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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