【F1 アイフェルGP】ハミルトンが、シューマッハの持つ最多勝利記録に並ぶ91勝目を記録

F1アイフェルGP
F1アイフェルGP全 10 枚

11日、F1第11戦アイフェルGPの決勝レースがドイツのニュルブルクリンクで開催され、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。ミハエル・シューマッハが持つF1最多勝利記録の91勝に並んだ。

7年ぶりにニュルブルクリンクを舞台に開催されたアイフェルGP。感染防止対策を施しながらも、約2万人のファンが会場に詰めかけ、大きな声援を送っていた。10日に行われた公式予選ではメルセデスの2人とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が激しいポールポジション争いを展開。一時はフェルスタッペンがトップに立ったものの、最終的にバルテリ・ボッタス(メルセデス)がポールポジションを獲得、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手、フェルスタッペンは3番手となった。

60周の決勝レース。スタートでハミルトンがボッタスに並び激しい攻防がみられたが、ボッタスがトップをキープ。フェルスタッペンは一度4番グリッドスタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)に前に出られるも、すぐに3位を取り戻した。その後はボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンの3台が約1秒から2秒の差で隊列を組み、4位以下を引き離していく展開に。ところが13周目にミスをしたボッタスの隙きを突いてハミルトンがトップに躍り出た。そのままフェルスタッペンもボッタスを抜いて2位に。ボッタスはミスした際にタイヤを痛めており、その周にピットに入りタイヤ交換い、ダニエル・リカルド(ルノー)の後ろ、4位でコースに復帰した。16周目、コースサイドに止まったマシンを撤去するためバーチャルセフティーカーが導入され、このタイミングでハミルトンとフェルスタッペンはタイヤ交換を敢行。後続との差が20秒以上あったため、2人は順位をキープしたままコースに復帰した。

18周目、3位に復帰していたボッタスのマシンにトラブルが発生。ピットに戻ったが、これでリタイヤとなり、優勝争いはハミルトンとフェルスタッペンの2人に絞られた。3位以下はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(ルノー)、カルロス・サインツ(マクラーレン)、リカルド、ルクレールらによる激しいバトルが繰り広げられたが、優勝争いはハミルトンが徐々にフェルスタッペンを引き離していく展開に。そして45周目にはその差は10秒まで開いていた。ところがここで再度マシン撤去のためにセフティーカーが導入され、上位は2回目のタイヤ交換を実施。今回もハミルトンとフェルスタッペンは順位をキープしてコースに復帰したが、その差はほぼゼロとなり、一気にフェルスタッペンに逆転のチャンスが巡ってきた。しかしリスタートでハミルトンに追い付くことができず万事休す。ハミルトンがそのまま逃げ切り、ミハエル・シューマッハが持つF1最多勝利記録の91勝に並ぶ勝利を挙げた。

フェルスタッペンはハミルトンに追い付くことはできなかったが、ファイナルラップにハミルトンからファステストラップの1ポイントをもぎ取る走りをみせ、2位でチェッカーを受けた。

3位はリカルド。激しい3位争いの中で順位を守りきり、昨年レッドブルからルノーに移籍して初の表彰台を獲得した。

以下ペレス、サインツと続き、苦しい戦いながらも12番グリッドから着実に順位を上げてきたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が6位。予選で4番手になるも、決勝は厳しい戦いとなったルクレールが7位。そして体調不良のランス・ストロール(レーシングポイント)の代役として急遽公式予選からステアリングを握ったニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)が20番グリッドから追い上げて8位でチェッカーを受けた。

ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)は途中、接触からフロントウイングをなくし、ほぼ1周スロー走行してピットインしたため大きく遅れ15位でフィニッシュ。アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はトラブルからリタイヤとなった。

■アイフェルGP 決勝レース結果
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3. ダニエル・リカルド(ルノー)
4. セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
5. カルロス・サインツ(マクラーレン)
6. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
7. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
8. ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)
9. ロマン・グロージャン(ハース)
10. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
11. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
12. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
13. ケビン・マグヌッセン(ハース)
14. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
15. ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
以上完走

--. ランド・ノリス(マクラーレン)
--. アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
--. エステバン・オコン(ルノー)
--. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
--. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)

《藤木充啓》

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