ワイルドすぎるスバル WRX STI、ボディはフルカーボン…『ジムカーナ』ビデオシリーズ[動画]

ケン・ブロックの後を受け継ぐトラビス・パストラーナ

専用のエアロパーツを風洞実験で開発

ボンネットのエグゾーストパイプから炎を吹く

『ジムカーナ』ビデオシリーズ最新作のために製作されたスバル WRX STI のワンオフモデル
『ジムカーナ』ビデオシリーズ最新作のために製作されたスバル WRX STI のワンオフモデル全 11 枚

SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは10月13日、『WRX STI』のワンオフモデルを発表した。

このWRX STIのワンオフモデルは、スバルモータースポーツUSAのドライバー、トラビス・パストラーナ選手がステアリングホイールを握る『ジムカーナ』ビデオシリーズの最新作のために、スバルが特別に製作した1台だ。

ケン・ブロックの後を受け継ぐトラビス・パストラーナ

「フーニガン」(Hoonigan)が制作する『ジムカーナ』ビデオシリーズはこれまで、ラリードライバーのケン・ブロック選手を起用し、神業ともいえるドライビングテクニックを披露してきた。スバルとフーニガンは2020年5月、トラビス・パストラーナ選手が今後、『ジムカーナ』シリーズを引き継ぐと発表していた。

トラビス・パストラーナ選手は1983年、米国で生まれた。もともと、2輪のフリースタイルモトクロスの選手だったが、1999年に米国の人気スポーツ番組『X-GAMES』で金メダルを獲得し、一躍有名になった。

2003年から4輪ラリー活動をスタートさせ、2006年にスバルラリーチームUSAに加入した。2008年には、ラリーアメリカで3度目のドライバーズタイトルを決めるなど、現在もスバルモータースポーツUSAで活躍中。命知らずのチャレンジャーとしても知られ、2輪による宙返りなど、さまざまなギネス記録を持つ。

専用のエアロパーツを風洞実験で開発

スバルは、トラビス・パストラーナ選手の『ジムカーナ』シリーズへの起用に合わせて、新たな取り組みを約束した。ラリー、ラリークロス、スーパークロス、フリースタイルモトクロス、NASCAR、さまざまなスタントでのトラビス・パストラーナ選手の数十年の経験に見合う車両、具体的には、スバルが従来の『ジムカーナ』シリーズの車両では不可能だったことができる車を開発する任務を負った。

今回発表されたWRX STIのワンオフモデルには、スバルの数十年にわたるモータースポーツ活動から得たノウハウと、技術パートナーのバーモントスポーツカーの創造性が、生かされている。スバルのチャンピオンシップでの優勝やラリーとラリークロスの経験を生かして、WRX STIのワンオフモデルは、『ジムカーナ』シリーズを次なるレベルに引き上げることを唯一の目的としているという。

WRX STIのワンオフモデルの開発では、驚異的なパフォーマンスを追求することが重視された。従来の『ジムカーナ』シリーズの車両とは異なり、非常に攻撃的なルックスが特長だ。専用エアロパーツを備えたデザインは、風洞実験による成果という。

ボンネットのエグゾーストパイプから炎を吹く

また、WRX STIのワンオフモデルでは、車体をフルカーボンに変更した。スバルの水平対向エンジンはカスタムメイドされており、エンジンの真上のボンネットに設けられたエグゾーストパイプからは、炎が出るようにした。サスペンションも専用チューン。インテリアは、トラビス・パストラーナ選手の体格に合わせて調整されたレース仕様とした。

WRX STIのワンオフモデルをテストしたトラビス・パストラーナ選手は、「このWRX STIは信じられないマシンだ。エンジン、サスペンション、エアロパーツなど、すべてに限界がない。高速域でも非常にコントロールしやすく、簡単に横向きになる。『ジムカーナ』シリーズは新しい挑戦になるが、そのバーを引き上げたいと思う。WRX STIのワンオフモデルは、この目標を実現するための車だ」と語った。

なお、フーニガンは、トラビス・パストラーナ選手によるWRX STIのワンオフモデルの初テストの様子を、公式サイトを通じて配信している。

《森脇稔》

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