EVハイパーカー『エヴァイヤ』、最も有名なロータスF1カラーに…グッドウッドで発表[動画]

1972年のF1で5勝したロータス「タイプ72D」のカラーリングがモチーフ

EVハイパーカーとしては世界最軽量

4モーターで合計2000psのパワー

航続を延ばす新技術

ロータス・エヴァイヤ のプロトタイプ(グッドウッドスピードウィーク)
ロータス・エヴァイヤ のプロトタイプ(グッドウッドスピードウィーク)全 14 枚

ロータスカーズ (Lotus Cars)は、英国で10月16~18日に開催された「グッドウッドスピードウィーク」において、EVハイパーカー『エヴァイヤ』(Lotus Evija)の最新プロトタイプを発表した。

写真:ロータス・エヴァイヤ のプロトタイプ(グッドウッドスピードウィーク)

1972年のF1で5勝したロータス「タイプ72D」のカラーリングがモチーフ

エヴァイヤは、ロータス史上最もパワフルでダイナミックなロードカーとして、ロータスの運転性能に新たな基準を打ち立てることを目指し、開発を進めている。英国初の完全電気式ハイパーカーとなり、ロータスで初めて電動パワートレインを搭載する。

グッドウッドスピードウィークで発表されたエヴァイヤの最新プロトタイプは、F1で数々の勝利を刻んできた「ロータスモータースポーツ」のカラーリングをまとう。ロータスモータースポーツの歴史において、最も有名なカラーリングとされるのが、ブラック&ゴールドだ。これは、1972年のF1シーズンにおいて、エマーソン・フィッティパルディが5勝を上げたロータス「タイプ72D」のカラーリングをモチーフにしている。

また、最新のプロトタイプには、英国ウエストサセックスサーキットのコース図と、「ロータス×グッドウッド:1948年以来の歴史の創造」という文字が添えられた。これは、ロータスを創設したコーリン・チャップマンが最初のトライアルレースカーを製造した年と、グッドウッドで最初にモータースポーツイベントが開催された年を示している。

EVハイパーカーとしては世界最軽量

エヴァイヤの優れたパフォーマンスに貢献しているのが、航空機からインスピレーションを得たエアロダイナミクス技術だ。フロントには、バイプレーンのリップスポイラーを装着する。3つのセクションに分かれており、中央部分はバッテリーパックを冷却するための空気を取り入れる。量産車としては世界で初めて、メインビームとディップビームの両方にレーザー光を使用する。オスラム製のライトモジュールは非常にコンパクトで、薄い縦長デザインとした。レンズの内側には、デイタイムランニングライトを組み込む。

リアには、アクティブエアロダイナミクスを採用する。リアスポイラーは、車両の全高いっぱいまでせり上がる。F1スタイルのドラッグリダクションシステム(DRS)は、トラックモードで自動的に作動する。他のモードでは、スイッチ操作で作動させることもできる。

さらに、リアには、ルマンのレーシングカーをモチーフに、「ベンチュリートンネル」が設けられる。それぞれのトンネルは、赤いLEDで縁取られる。夜間には、戦闘機のアフターバーナーに似た視覚的効果を生み出すという

ボディサイズは、全長4459mm、全幅2000mm、全高1122mm。最低地上高は105mmと低い。軽量のカーボンファイバー製モノコックと、ロータスの市販車としては初となるワンピース構造のカーボンファイバーモノコック製シャシーを採用し、車両重量は1680kgに抑えられた。ロータスカーズによると、EVハイパーカーとしては世界最軽量という。

4モーターで合計2000psのパワー

エヴァイヤのEVパワートレインには、モーターを4個搭載する。4個のモーターは、合計で2000psのパワーと173.4kgmのトルクを引き出す。ロータスカーズによると、2000psのパワーは量産車としては世界最強という。

強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速320km/h以上というパフォーマンスを可能にする。

バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は70kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPの複合モードで400kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、18分間で完了する。

航続を延ばす新技術

ロータスカーズは、このエヴァイヤに、航続を延ばす新技術を採用する。5種類の走行モードの「レンジ」、「シティ」、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」を切り替えることにより、航続を延ばすことが可能になるという。

レンジモードでは、モーターの最大出力は1000ps、最大トルクは81.6kgmに制限される。駆動方式も、4WDから2WD(後輪駆動)に切り替わる。これにより、バッテリーの消費を抑え、インテリジェントパワーマネージメントシステムが航続を最大化する。

ツアーモードでは、4WDと2WDを自動的に切り替え、トルクベクタリングによって1400psを超えるパワーを発揮する。スポーツモードでは、モーターが1700psのパワーと173.4kgmのトルクを発生する。スタビリティコントロールシステムと連携して、トラクションレベルを高める。

トラックモードでは、最大出力2000psが可能になる。オプションの「ドラッグ・リダクション・システム(DRS)」により、高いレベルのトルクベクタリングを実現する。シャシーの設定は、自動的にサーキット仕様に切り替わる。

《森脇稔》

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