フィアット 500 新型に「アクション」、航続は市街地で240km…エントリー仕様を発表

モーターは最大出力95hp

出力50kWの急速充電システムを搭載

コネクトと先進運転支援が充実

フィアット 500 新型の「アクション」
フィアット 500 新型の「アクション」全 22 枚

フィアットは10月22日、新型『500』(Fiat 500)の基本となる3仕様のうちのひとつ、「アクション」をデジタルワールドプレミアした。

モーターは最大出力95hp

アクションは、新型500のエントリー仕様に位置付けられる。都市や町の中心部、欧州の電動車専用乗り入れエリアの「グリーンゾーン」に住む人々がターゲットだ。1日平均50kmを走行し、ダイナミックでコストを重視するユーザーを対象とした理想的な都市向けEVを目指す。

新型500のアクションには、最大出力95hpを発生するモーターを搭載する。動力性能は、0~100km/h加速が9.5秒で、最高速は135km/h(リミッター作動)となる。

バッテリーは、蓄電容量23.8kWhのリチウムイオンだ。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで180km以上を確保した。市街地走行の場合は、航続は240km以上に到達する。1日の走行距離が50km以下で計算すると、顧客は数日おきに充電すればいいという。フィアット 500 新型の「アクション」フィアット 500 新型の「アクション」

出力50kWの急速充電システムを搭載

アクションには、出力50kWの急速充電システムが搭載されている。たとえば、毎日の走行距離の約50km分のバッテリーを充電するには、カフェで朝食を取るのとほぼ同じ、10分以内で済むという。急速充電システムには、自宅のガレージで一晩、または日中の仕事中に、付属の「モード2」(出力3kW)ケーブルを使用して、車を充電するオプションもある。

車両の右後部サイドパネルにある「コンボ2」ソケットは、ACとDCの両方の急速充電に対応する。自宅または外出先で充電する場合は、三相の出力11kW「モード3」ケーブルまたは純正用品の「Mopar」のウォールボックスを購入することもできる。

また、アクションのエクステリアには、ハロゲンヘッドライトと15インチのアルミホイールが装備された。フィアット 500 新型の「アクション」フィアット 500 新型の「アクション」

コネクトと先進運転支援が充実

若い顧客向けにデザインされたアクションには、ドライバーの運転への集中レベルをモニターするための「Drowsy Driver Detection」など、都市部での運転に必要なすべてのADAS(先進運転支援システム)が標準だ。自転車や歩行者も検知できる自動ブレーキが装備される。レーンキープアシストは、車線を逸脱した際、ドライバーにレーンに戻るように警告するシステムだ。道路標識を読み取り、正しい速度で運転することを推奨する交通標識認識も装備されている。

アクションには、常にコネクティビティを維持したいユーザーのために設計されたインフォテインメントシステムが装備された。「スマートオーディオ」には、スマートフォンを垂直方向と水平方向の両方に取り付けるための人間工学に基づいたベースキットが付属する。スマートフォンが、新型500に組み込まれたスピーカーとリンクするBluetooth接続も採用した。専用のアプリによって、操作することもでき、スマートフォンが車両のインフォテインメントシステムを支援するという。

インテリアは、オートスタートボタンの「キーレスゴー」、電動パーキングブレーキ、カスタマイズ可能な7インチデジタルTFTカラースクリーンを採用した。ドライバー正面のスクリーンには、バッテリーの充電状態など、重要なデータを表示する。インテリアトリムは黒いダッシュボードを特長とし、シートはシークアルヤーンで幾何学的なシェブロンモチーフとシルバーカラーのステッチが配される。

なおフィアットは、アクションはカーシェアリングなどの代替モビリティを好むミレニアル世代に最適な車、としている。

《森脇稔》

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