メルセデスベンツ Vクラス、「AIRMATICサスペンション」設定…欧州仕様

走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御

高速道路などでは車高が自動的に10mm下がる

最新の先進運転支援システム

ディーゼルエンジンは2種類の出力特性

メルセデスベンツ Vクラス(欧州仕様)
メルセデスベンツ Vクラス(欧州仕様)全 19 枚

メルセデスベンツは11月3日、欧州向けの『Vクラス』(Mercedes-Benz V-Class)に、「AIRMATICサスペンション」を設定すると発表した。

走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御

AIRMATICサスペンションは、走行状況に合わせて四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムとの組み合わせで、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を高いレベルで両立するサスペンションだ。高速走行する時などには、車高を下げて走行安定性を向上させる。

AIRMATICサスペンションは、高度に複雑なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させる。乗員や積み込んだ荷物の重量にかかわらず、常に一定の車高レベルを維持する。

AIRMATICサスペンションは、Vクラスのシャシーをさまざまな路面状況に適応させ、アップダウンの多い地形でも一定の車高を維持することで、高い走行快適性を実現する。ダンピングのコントロールは、路面の状態に応じて、Vクラスの4輪を独立して制御する。

高速道路などでは車高が自動的に10mm下がる

センターコンソールの「ダイナミックセレクト」スイッチを操作して、ドライバーはさまざまなドライブモードを選択できる。「コンフォート」または「マニュアル」モードでは、Vクラスは110km/hの速度まで、標準の車高を保つ。速度が110km/hを超えると、Vクラスのサスペンションは、車高を自動的に10mm引き下げる。これにより、高速道路でよりダイナミックな走行が可能になると同時に、風の抵抗と燃費が抑えられるという。

同様に、「スポーツ」モードでも、車高を10mm下げることができる。「リフト」モードでは、30km/h以下の速度域において、車高を最大35mm持ち上げることが可能だ。これは、アウトドアレジャーシーンなどで効果を発揮する。

選択したドライブモードに関係なく、空気圧レベルの制御は自動的に行われる。これにより、キャンピングカーなどを牽引している場合でも、運転がスムーズになり、安定性が高まり、快適性が向上するという。

最新の先進運転支援システム

最新の先進運転支援システムが採用される。標準装備の「クロスウインドアシスト」は、高速道路などで横風が強い場合でも、ドライバーがVクラスの直進性を維持できるよう支援を行う。「アクティブブレーキアシスト」は、前方を走行する車両との衝突の危険性を検知し、警告ランプや音で警告を発する。ドライバーが反応すると、アクティブブレーキアシストは状況に応じてブレーキ力を高める。ドライバーが反応しない場合、システムは自動でブレーキをかける。

都市部では、アクティブブレーキアシストは障害物や歩行者を検知する。Vクラスで初めて、「アダプティブハイビームアシストプラス」を導入した。メインビームモードでは、他車のドライバーや歩行者を眩惑させることなく、道路を明るく照らすことができる。

ディーゼルエンジンは2種類の出力特性

欧州仕様には、「OM654」型ディーゼルエンジンを搭載する。直噴2.0リットル(排気量1951cc)直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、2種類の出力特性が用意される。「V250d」グレードは、最大出力190hp、最大トルク44.9kgmを発生し、0~100km/h加速9.5秒、最高速205km/hの性能を備える。

「V300d」グレードは、最大出力239hp、最大トルク51kgmを発生する。ECOブーストモードでは、最大トルクが54kgmに引き上げられる。0~100km/h加速は7.9秒、最高速は220km/hの性能だ。

全車のトランスミッションは、9速ATの「9G-トロニック」を組み合わせる。2WD(後輪駆動)が標準で、4WDの「4MATIC」も用意される。環境性能は最も優れる仕様で、複合モード燃費が17km/リットル、CO2排出量が154g/km。排出ガス性能は、ユーロ6を満たしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  2. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  3. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  5. 六連星の意味を探る! 航空機のDNAが息づくスバルのデザイン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る