[システム構築学 総論]ハイエンド・メインユニットでシステムメイク…ダイヤトーン

『三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ』の搭載例(ダイヤトーンデモカー)。
『三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ』の搭載例(ダイヤトーンデモカー)。全 2 枚

カーオーディオでは、さまざまなシステムレイアウトを選択可能だ。当特集ではその1つ1つをクローズアップしながら、各方法論ごとのメリットや楽しみ方のコツ等々を解説している。今回は、『ダイヤトーンサウンドナビ』を核に据えた場合について考えていく。

【画像全2枚】

『ダイヤトーンサウンドナビ』を使うと、他ではできない独特なシステムメイクが可能に!?

“三菱電機”の『ダイヤトーンサウンドナビ』を用いると、さまざまなシステムを構築できる。純正スピーカーのままでも手応えあるシステム運用が可能になるし、外部パワーアンプを使ったハイエンドシステムも組み上げられる。つまり、これ1台を導入しておくと、ライトにもヘビーにもいかようにも本格カーオーディオを満喫できる。

そうである理由はズバリ、当機には特別な機能「マルチウェイ・タイムアライメント」が搭載されているからだ。

ここでカーオーディオ初級者のために改めて、当機能のあらましを解説しておこう。まず「タイムアライメント」とは、スピーカーの発音タイミングを制御する機能だ。カースピーカーは左右のツイーターと左右のミッドウーファー(ドアスピーカー)がそれぞれバラバラの場所に装着されている場合がほとんどで、かつリスニングポジションが左右のどちらかに片寄っているので各スピーカーから放たれた音の到達タイミングがズレてしまう。しかし「タイムアライメント」を活用すれば、そのズレを正せる。近くにあるスピーカーほど発音タイミングを遅らせて、各スピーカーの音が同時にリスナーに届くようにできるのだ。

ただし、このように「タイムアライメント」を効かせるためには、“マルチアンプシステム(パワーアンプの1chずつをスピーカーユニットの1つずつにあてがうシステム)”の構築がマストとなる。プロセッサー内であらかじめ音楽信号を帯域分割してから「タイムアライメント」を掛けるのだが、そうしたらそれぞれの信号を個別に伝送しなければならなくなるからだ。

つまり、スピーカーがフロント2ウェイだった場合には、スピーカーユニットは左右のツイーターと左右のミッドウーファーの計4つ存在するので、パワーアンプも計4chが必要となるのだ。

『ダイヤトーンサウンドナビ』なら、“マルチアンプシステム”を組まずともフロント2ウェイを“マルチ制御”可能に!

ところが「マルチウェイ・タイムアライメント」では、あらかじめ信号を帯域分割しツイーターとミッドウーファーの信号を個別制御した後に、それらを同一回線で伝送できる。なので、フロント2ウェイスピーカーを“マルチ制御”しつつも、パワーアンプは2chあればOKなのだ。

であるのでナビを交換しただけで、つまりスピーカーとスピーカーケーブルは純正のままでも(“マルチアンプ接続”しなくても)、スピーカーを“マルチ制御”できるようになる。

結果、緻密なサウンドチューニングが行えるのでステレオイメージの再現性が向上する。しかも素の音質性能も高いので、スピーカーは純正のままでも音の質が向上する。このように『ダイヤトーンサウンドナビ』なら、「ナビを換えただけ」の高音質システムも完成できるのだ。

そしてさらには、内蔵パワーアンプの4chすべてを使う“マルチアンプシステム”も構築できる。なおこれを実践しようとするとスピーカーケーブルの引き直しが必要になるので、実行するタイミングは「スピーカーを交換したとき」がベターだ。

ちなみに、「マルチウェイ・タイムアライメント」を活用するときと普通に“マルチアンプシステム”を組んだときとでは、スピーカーの制御レベルは同等だ。しかしスピーカーの駆動力という点では、“マルチアンプシステム”に分がある。リアスピーカーは鳴らせなくなるのだが、その分内蔵パワーアンプの能力のすべてをフロントスピーカーに注げるからだ。

外部パワーアンプを使う場合にも、独特な楽しみ方を実践可能!?

続いては、外部パワーアンプを使う場合について考えていく。なお外部パワーアンプを使うときでも、「マルチウェイ・タイムアライメント」を活用し各スピーカーを“マルチ制御”する2chパワーアンプシステムを組んでも良いし、普通に4chパワーアンプ(または2chパワーアンプ×2台)で“マルチアンプシステム”を組んでも良い。

ちなみに、次のような方法を取っても面白い。まずはできるだけ高級な2chパワーアンプを用意して2chパワーアンプシステムを組み、後に予算ができたときにまた同様の2chパワーアンプを導入して“マルチアンプシステム”へと発展させる。このようにすると、よりハイグレードなシステムを比較的に少ない負担で完成できる。通常の“マルチアンプシステム”では最初から4chパワーアンプが必要となるので、後にパワーアンプをグレードアップさせようとするときには買い替える必要性が生じるが、『ダイヤトーンサウンドナビ』なら“買い足す”というステップアップ法も実践できるというわけなのだ。

ところでこのように『ダイヤトーンサウンドナビ』を用いる場合には、内蔵パワーアンプを使うにせよ外部パワーアンプを使うにせよ、2chパワーアンプシステムを組む場合にはリアスピーカーを残しておける。このことは、以下のようなメリットも発揮する。

DVDを観る(聴く)とき、そのソフトが5.1ch仕様になっている場合、より迫力あるサラウンドサウンドが楽しめるのだ。フロントスピーカーだけでも擬似的にサラウンドサウンドを再現できるが、リアスピーカーも活用した方がサラウンドサウンドの臨場感はより高まる。『ダイヤトーンサウンドナビ』では、そこのところを重んじた楽しみ方も実践可能だ。

さて次回は、パワーアンプ内蔵DSPを核とするときのシステム構築法について考察していく。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

システム構築学・総論 第4回 “ハイエンド・メインユニット”でシステムメイク!(ダイヤトーン編)

《太田祥三》

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