北陸新幹線敦賀開業に暗雲…赤羽国交相「工期及び工事費とも、非常に厳しい」 2023年春予定

貫通へ向けて工事が行なわれていた頃の加賀トンネル。写真は北陸本線の直下に位置する中工区の金沢方切羽。工期短縮のため、山岳部に当たる中工区では金沢方、敦賀方の双方から同時に掘削が進められた。
貫通へ向けて工事が行なわれていた頃の加賀トンネル。写真は北陸本線の直下に位置する中工区の金沢方切羽。工期短縮のため、山岳部に当たる中工区では金沢方、敦賀方の双方から同時に掘削が進められた。全 3 枚

赤羽一嘉国土交通大臣は11月10日に開かれた定例会見で、北陸新幹線金沢~敦賀間の工期延長や工事費の増加について記者の質問に答えた。

同区間は2022年度末の開業を目指して2012年6月に着工。工事を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)によると、2020年10月1日時点で用地取得率が99%、土木工事着手率が100%に達している。

しかし一部の報道では、2019年10月に貫通した加賀温泉~芦原温泉間の加賀トンネル(5.463km)でひび割れが発生し、その補強に時間を要すること、敦賀駅の建設工事が進捗していないことが挙げられており、そのために開業が1年以上遅れ、2000億円以上の工費が上積みされるとされていた。

これについて赤羽大臣は、「工期及び工事費とも、非常に厳しい状況であると承知しています」と述べた上で、「現在、鉄道局及び建設主体であります鉄道運輸機構において精査中であると報告を受けております」として、精査が終了次第、事実関係を速やかに示したいと結んでいる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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