芦原温泉駅の新幹線駅舎工事に着手…開業遅れ、工費増の対策も検討 北陸新幹線敦賀延伸問題

「あわら温泉の癒しと旅情が漂う駅」をデザインイメージとした芦原温泉駅。
「あわら温泉の癒しと旅情が漂う駅」をデザインイメージとした芦原温泉駅。全 2 枚写真をすべて見る

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は11月16日、北陸新幹線芦原温泉駅(福井県あわら市)の駅舎工事を11月19日に着手すると発表した。

加賀温泉~福井間に設けられる同駅は、北陸本線芦原温泉駅に併設される鉄骨造平屋建ての駅舎で、2階建ての連絡通路も設けられる。

これにより、北陸新幹線敦賀開業へ向けた小松~敦賀間の新幹線駅舎は敦賀駅を除いてすべて着工されることになるが、敦賀駅に関しては入札不調などで建設工事そのものが進捗していない状況となっている。

加えて、2019年10月に貫通した加賀温泉~芦原温泉間の加賀トンネル(5.463km)でひび割れが発生したことなど、多くの工区でトラブルが発生。11月11日に開かれた与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(与党PT)の会合では、工事を担当する鉄道・運輸機構から開業予定としていた2023年春から1年半ほどの工期遅れや、2880億円程度の工費増額が見込まれることが報告されたという。工費の増額は2019年3月に2263億円が認められたばかりだった。

これについて赤羽一嘉国土交通大臣は11月13日に開かれた定例会見で「現在の工期短縮策の検証、更なる工期短縮策・事業費縮減策等の検討、今般の工期遅延・コスト増額に至った事実関係の検証、そして、原因究明・再発防止策の検討など、こうした観点からの検証が必要」と述べた。

11月17日にはこの発言を受け「北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会」と題した最初の会合を開かれることになっており、赤羽大臣は「第三者による検証委員会での検証結果を踏まえ、鉄道・運輸機構とともに、可能な限りの工期短縮、コスト縮減に努めてまいりたいと考えております」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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