高級カーシェア運営会社4社、破産を申請…今夏以降は個人オーナーへの配当も停止

東京商工リサーチによると、高級カーシェアサービス「スカイカーシェア」を運営するSERIASと関連3社は11月20日、東京地裁に破産を申請した。負債は現在調査中、債権者数はSERAISのみで約400名。

SERIASは、グループで高級車専門のカーシェアリングマッチングサービス「スカイカーシェア」を手掛けていた。スカイカーシェアは高級外車や高価格帯の国産車を主体に個人間で車をシェアするサービスを提供。「わ」ナンバーでないことを特徴にセールスを展開し、投資家向けに各地で勧誘セミナーなどを開催し、車両提供を提案していた。同社グループは約700人のオーナーから提供された車両を預かり、利用者に貸し出していた。投資家には、カーシェアの運営収入から車両代金や保険料、謝礼などが毎月支払われる契約で、契約満了後には一定のキャッシュバックが発生する仕組みとなっていた。

オンラインを通じた積極的な広告戦略で認知度を上げていたが、2020年に入ってからは新型コロナの影響で業績は伸び悩み、夏以降はオーナーに対する配当などの債務の支払いが不能状態に陥った。10月上旬には、事業を停止。11月14日、車両の返還に集まった約30人のオーナーに対し、代理人弁護士が近日中に破産を申請すると説明していた。

SERIASと同時に破産を申請したのは、ランドコアサービス、anchor、コーディアルの3社。それ以外のグループ5社も近日中に破産を申請する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  4. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
  5. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る