カワサキ、AIを活用した新ライダーサポートシステム開発へ 実証実験開始

RIDEOLOGY Meets AI
RIDEOLOGY Meets AI全 1 枚

川崎重工は11月23日、AI(人工知能)とICT(情報通信技術)を活用した新たなライダーサポートシステムの実証実験を開始したと発表した。

川崎重工は、走りへのこだわりを表現した「RIDEOLOGY(ライディオロジー)」という開発思想のもと、単なる移動手段ではなく、ライダーが「操る悦び」を味わえるモーターサイクルを生み出すための研究開発を進めている。

新ライダーサポートシステムは、クラウドサービスと連携し、スマートフォンを介した多彩な双方向通信を実現。これまではライダーがボタンを操作し、液晶ディスプレイの表示を切り替えて各種情報を確認していたが、音声による入力操作、およびモーターサイクル側からの情報提供が可能になる。また、モーターサイクルがインターネット上の情報を調べて音声で回答。航続可能距離や目的地の天候など、ライディングに役立つ情報を簡単に聞き出すことができる。

また、今まで数値やグラフで表示されていたライディングログを、よりリアルに視覚化。スピードやバンク角などのデータを、スマートフォン上に3Dで走行ルート地図とあわせて映し出し、自分のライディングを旅やツーリングの思い出とともにプレイバックできるようになる。

現在、システムの社内実験は最終段階まで進み、公道走行での実用性を確認する実証実験を日本国内で始めている。これらのシステムは、既に発売されている同社モーターサイクルの一部でも使用可能になる予定だ。今後、同社はAIをさらに活用し、ライダーと対話を行うことで運転状況やライダーの意志を感じ取り、ライダーの個性を反映した唯一のマシンに進化する機能などを備えた、次世代モーターサイクルの実現に向けて開発を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る