パイオニア、3D-LiDARを活用した「交差点監視システム」の検証を実施

取得データを解析し、検知した車両等に関する情報(位置、進行方向、速度等)を自動運転バスに伝える
取得データを解析し、検知した車両等に関する情報(位置、進行方向、速度等)を自動運転バスに伝える全 2 枚

茨城交通、みちのりホールディングス、パイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI)の3社は、一般路線バスひたちBRT(茨城県日立市)自動運転バスの実証実験にて、3D-LiDARを活用した「交差点監視システム」の検証を実施する。

ひたちBRT(Bus Rapid Transit)は、道の駅日立おさかなセンターとJR常陸多賀駅の間を結ぶ専用道区間(約6km)を含む路線長が約9kmの路線で、年間約53万人が利用している。今年度実証実験では、前回(2018年)より延伸した新たな路線にて、通常の路線バスのダイヤに追加して自動運転バスのダイヤを設定し運行している。実証実験期間は2020年12月5日~2021年3月5日。ただし12月28日~1月3日は運休する。また11月29日にスタートイベントを開催、11月30日~12月4日は無償体験試乗会を行う。

今回、PSSIはひたちBRT路線内の大沼小学校東停留所の南に位置する複雑な形状の交差点の路側に自社で開発した3D-LiDAR「2020モデル」を設置。交差点内外を走行する車両等を検知して、車両等の存在およびそのリスクの度合いを自動運転バスや乗客に共有する「交差点監視システム」を検証する。

3D-LiDARで取得した点群データを解析して得られた交差点内外の車両等の位置や進行方向、速度等の情報を自動運転バスへ事前に共有するとともに、検知した車両等のリスクの度合いまで判定し、色分けしたグラフィック表示でバスの乗客や遠隔監視者へ知らせることにより、安心・安全な自動運転バスの運行をサポートする。

さらに自動運転バスの乗客や遠隔監視者向けに、検知した車両等のリスク(交差点への進入度合い)を判定し、色分けしたグラフィックで知らせるさらに自動運転バスの乗客や遠隔監視者向けに、検知した車両等のリスク(交差点への進入度合い)を判定し、色分けしたグラフィックで知らせる

今秋発売の3D-LiDAR「2020 モデル」は、MEMS(微小電気機械システム)ミラーによるラスタースキャン方式を採用。小型でありながら高密度かつ高精細な点群データを取得することができる。車載、交通監視用途のほか、セキュリティ、船舶、農業・建設機械、ロボットなど幅広いシーンでの活用を想定している。

《纐纈敏也@DAYS》

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