京阪電気鉄道(京阪)は12月4日、京阪線系統のダイヤを2021年1月31日(平日は2月1日)に変更すると発表した。特急の「プレミアムカー」が3000系にも導入される。
2+1列のリクライニングシートが並ぶ座席指定特別車両の「プレミアムカー」は、2017年8月から8000系の特急に導入。同車には改造車が充てられているが、3000系では新造され、8000系よりシートピッチが20mm拡大。クッションの改良により座り心地が向上する。
3000系への導入により、「プレミアムカー」を連結する編成は10本から16本に増え、原則として昼間の特急がすべて「プレミアムカー」連結となる。昼間以外でも連結列車が拡大され、全体の連結本数は、平日が69本増の177本、土休日が70本増の186本となる。
なお、土休日に運行される出町柳6時28分発と22時38分発の特急では「プレミアムカー」を連結するが、営業休止となり利用できない。
先発の8000系(右)と調和したデザインとなる3000系(左)のプレミアムカー。このほか、全車座席指定の「ライナー」列車を平日朝の三条→淀屋橋間に1本増発するとともに、夜間の時刻を変更。淀屋橋~出町柳間で朝夕に運行されている快速特急『洛楽』の所要時間を最大2分短縮し、最速48分に。特急も平日の昼間を中心に1分程度短縮する。
一方、深夜時間帯については、利用状況に応じた本数の見直しが行なわれ、京阪本線西三荘→樟葉間の最終連絡時刻が現行より10分繰り上がり、門真市発基準で0時10分となるほか、中之島線(天満橋~中之島)の終電が、天満橋発は現行より8分、中之島発は現行より6分繰り上がる。
3000系プレミアムカーのデザイン。従来車は2+1列のセミクロスシートで、クロスシートは自動転換式となっている。