ブガッティのサーキット専用ハイパーカー『ボリード』、仮想ドライブが可能に…ジンガCSR2で

カーボン製の軽量モノコックを新設計

航空宇宙向けのチタン製部品を使用

シロン用の8.0リットルW16+4ターボを1850psに強化

CSR2のブガッティ・ボリード
CSR2のブガッティ・ボリード全 18 枚

ブガッティは12月1日、サーキット専用のコンセプトハイパーカーの『ボリード』(Bugatti Bolide)のバーチャルドライブが、ジンガのレーシングゲームの『CSR Racing 2(CSR2)』で可能になった、と発表した。

【写真】ブガッティ・ボリード(全18枚)

ボリードは、ブガッティがFIA(国際自動車連盟)の安全要件を満たすサーキット専用ハイパースポーツカーを製造した場合、どうなるかという質問に対する究極の回答だ。ボリードとは、「火球」を意味しており、軽量化を追求した最小限のボディ構造に、圧倒的なパフォーマンスを備えたW型16気筒パワートレインを中心に設計されている。ブガッティによると、息を呑むようなパフォーマンスを実現しているという。

カーボン製の軽量モノコックを新設計

ブガッティの開発チームは、カーボン製の軽量モノコックを新設計した。ボディも、高強度のカーボンファイバーで作られている。使用されるカーボンファイバーの強度は、航空宇宙産業向けのレベルにあるという。

ボリードの全高は、995mmで、ブガッティの名車、『タイプ35』と同じとした。995mmの全高は、シロンよりもおよそ300mm低い。全幅は1990mm、ホイールベースは2750mmとした。LMP1レーシングカーと同様、ドアは斜め上に折り畳まれる。ドライバーは70mmのサイドシルに座ってから、足を滑り込ませるようにして着座する。身長2mまでのドライバーに対応しているという。ブガッティ・ボリードブガッティ・ボリード

安全性に関しては、FIAの基準に従って設計された。HANSデバイス、自動消火システム、けん引装置、軽量のポリカーボネート製ウィンドウ、6ポイントハーネスシステムなどが装備される。

ドライバーはモータースポーツ用ディスプレイで、すべての情報を見ることができる。最適な着座位置を得るために、ペダルとフットレストは、最大で150mm調整することが可能だ。

航空宇宙向けのチタン製部品を使用

1240kgの乾燥重量を達成するために、すべての素材と製造プロセスが見直された。ボリードのすべてのネジは、チタン製とした。航空宇宙向けのチタン製の中空薄肉の機能部品が、多くの部分で使用された。3Dプリンター製の部品は、厚さが最大0.5mmと非常に薄い。それでいて、高い強度も備えているという。

エアロダイナミクス性能も引き上げられた。320km/h走行時のダウンフォースは、リアウイングで1800kg、フロントウイングで800kgに到達するという。

F1マシンと同様に、ボリードはセラミックディスクとコーティングを施したレーシングブレーキで減速する。ブレーキキャリパーの重量は、2.4kgと軽い。センターロック付きの鍛造マグネシウムホイールの重量は、フロントが7.4kg、リアが8.4kgとしている。ブガッティ・ボリードブガッティ・ボリード

シロン用の8.0リットルW16+4ターボを1850psに強化

『シロン』用の8.0リットルW型16気筒ガソリンエンジン+4ターボは、最大出力が1850ps、最大トルクが188.6kgmに強化された。ブガッティは、シロンのパワートレインをサーキット向けに再設計し、より高いエンジン回転数を可能にするために、エンジンとトランスミッションを最適化した。

具体的には、吸排気システムのスロットルを解除することにより、さらに速くレスポンスに優れるエンジンを可能にした。新開発の4基のターボチャージャーには、新形状のブレードが取り付けられ、高回転域でより多くのブースト圧とパワーを獲得する。ハードなコーナリング中でも最適なオイル潤滑を実現するために、油圧、チェックバルブ、バッフル、オイルタンク、オイルリザーバー、ポンプの設計が見直された。パワートレイン全体の重量も、大幅に軽量化されているという。

水冷式のインタークーラーは、ウォータースプレー機能が付いた空冷式のインタークーラーに変更された。車両の両側のエアダクトから、冷却用の空気が取り入れられる。フロントアクスルの前方に配置された2つのウォータークーラーは、F1マシンと同じ方法だ。エンジン、トランスミッション、デフの空冷式オイルクーラーにも、ウォータースプレー機能が付く。新開発の「ハイブリッドカーボンチタンターボファンラジアルコンプレッサー」が、高性能なレーシングブレーキシステムの放熱性を引き上げている。ブガッティ・ボリードブガッティ・ボリード

シミュレーション上での最高速は500km/h以上

このボリードのバーチャルドライブが、ジンガのレーシングゲームの『CSR Racing 2(CSR2)』で可能になった。ジンガは、インタラクティブ・エンターテインメント企業として、2007年に設立された。本社を米国サンフランシスコに置き、カナダ、英国、アイルランド、インド、トルコ、フィンランドに拠点を置く。

10億人を超えるユーザーが、『CSR Racing』、『Empires & Puzzles』、『Merge Dragons!』、『Words With Friends』、『Zynga Poker』などのジンガのゲームを楽しんでいる。ジンガのゲームは世界150か国以上で利用でき、各種のソーシャルプラットフォームやモバイルデバイスを利用して、世界各地でプレイできる。

ブガッティによると、ボリードのシミュレーション上での最高速は500km/h以上で、ルマン24時間耐久レースのコースを3分07秒1で、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを5分23秒1で周回できるという。

ブガッティのステファン・ヴィンケルマン社長は、「ファンにボリードのパワーを、CSR2を通じて体験してもらえることに興奮している。このインタラクティブエンターテインメントにより、あらゆる世代のレーサーが最新のハイパースポーツカーのステアリングホイールを握り、そのパフォーマンスを感じることができるだろう」と語っている。

《森脇稔》

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