懐かしいシビック歴代モデルを展示中…ホンダコレクションホール企画展

初代シビックRS(1975年)
初代シビックRS(1975年)全 55 枚

栃木県茂木町にあるモビリティテーマパーク「ツインリンクもてぎ」のホンダコレクションホールで、歴代の『シビック』が勢揃いしている。”CIVIC WORLD 受け継がれるHondaのDNA”と銘打った企画展で、2021年3月17日まで展示される予定。

【画像全55枚】

ホンダ4輪車の中で最も長い歴史を刻み、世界中のユーザーに愛されてきたシビック。創業者・本田宗一郎のモノづくりの精神や哲学を受け継いで1972年に誕生し、これまでシリーズ累計で2600万台以上が販売されてきたワールドカーだ。

”あらゆる人々のくるま、世界市民のベーシックカー”の意味で名づけられたシビックは、いわばホンダ4輪の代名詞。その歩みを振り返りながら実車をじっくり見てもらおうという企画だ。

初代から10代目まで、また「RS」「カントリー」「タイプR」などの派生車とツーリングカーなどがずらり。それぞれに詳しい解説版が付き、各年代の出来事や流行歌謡曲、映画、TVをパネル展示し、各車の走行映像や排気音もモニターで見られるなど、なかなか楽しい。

「初めて買った、デートで乗った、お父さんが乗ってた…、などお客様の会話が弾んでいます」というのは同施設の野尻朋幸さん。レース関連や2輪車などを見学に来るマニアックなホンダファンが多い施設だが、今回はシビックという歴史のあるファミリーカーの企画展なので、来場者も家族連れが目立つのだとか。「逆にメーカーとしこれだけ愛されていたのだと再認識させられています」という。

初代ハッチバックの重量が600kg~650kgに対して、現行10代目は1320kg~1360kgと倍以上重くなり、全長は初代3405mm~3545mmに対し、10代目4520mm~と約1mも長くなった。価格では初代425,000円~971,000円(税抜)だったのが10代目は2,593,000円~4,167,000円(税抜)に。初代誕生からもう少しで半世紀になるシビック。そんな隔世の感が深くなる展示でもあるだろう。

現行の10代目は北米で2015年に発表され、2017年に日本市場に再投入。2020年初めにマイナーチェンジしたが、セダンは生産終了に。ハッチバックとタイプRも、これらを生産する英国の工場が2021年に閉鎖される予定で、こちらの生産終了も予想されている。そんな中、2020年11月にホンダの米国法人がセダンのプロトタイプを初公開。来年春以降に北米市場でまずはセダンが発売されるという。日本での投入はいつになるのか、11代目の動向が気になるところでもある。

以下は展示されている歴代シビック。

●初代 シビック(1972-1979年)
4ドアセダンが主流の時代に、ベーシックカーとしてFF2ボックスという新しい市場を開拓。世界一厳しいといわれたアメリカの大気汚染防止法、通称”マスキー法”を世界で最初にクリアしたCVCCエンジンを搭載し、省資源・低公害を実現し小型車市場に新風を巻き起こした。米国自動車技術者協会(SAE)から20世紀優秀技術車に選出。2007年には日本機械学会の機械遺産に認定された。

販売価格:425,000円~971,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.2~1.5L、低公害エンジンCVCCを追加し、最終的に全車CVCC化

●2代目 スーパーシビック(1979-1983年)
初代の台形デザインを踏襲。快適性や経済性、操縦性など全面的に改良された。セダンやステーションワゴンを追加しバリエーションを拡大。通称「スーパーシビック」。

販売価格:721,000円~1,194,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3~1.5L、CVCC-llに進化

●3代目 ワンダーシビック(1983-1987年)
「個性明快」をキーワードに走り重視の3ドア、広さの4ドアセダン、スペース・ユーティリティを追求した5ドア・シビックシャトルの3バリエーション展開。1600cc高出力DOHCエンジン搭載車もラインナップされ、モータースポーツでも活躍した。シャトルには4WDを設定。ホンダとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。通称「ワンダー シビック」。

販売価格:798,000円~1,544,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3~1.5L CVCC、4気筒1.6L DOHC

●4代目 グランドシビック(1987-1991年)
人間の感性と技術の融合「ヒューマン・フィッティング・テクノロジー」のもとに熟成。ロー&ワイドのスタイリッシュなボディに、4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンション、高性能DOHC4バルブエンジンを搭載。後にクラス最高出力の160馬力DOHC VTECエンジン搭載車を追加(3ドア)した。通称「グランドシビック」。

販売価格:860,000円~1,904,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3~1.5L、4気筒1.6L DOHC、4気筒1.6L DOHC VTEC

●5代目 スポーツシビック(1991-1995年)
行動的な若者に向け「ワンルーム&ツインゲート」のハッチバックと、「2カップルズ・セダン」の4ドア セダン「フェリオ」という構成。「スポーツ」「バランス」「エコ」の3タイプVTECエンジンを設定した。米国で開発し生産するクーペも追加された。2度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。

販売価格:918,000円~1,828,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3~1.6L、4気筒1.5L VETC-E、4気筒1.5L VETC、4気筒1.6L DOHC、4気筒1.6L DOHC VETC

●6代目 ミラクルシビック(1995-2000年)
「バリュー・レボリューション」をコンセプトに、これまでの「大衆車」という概念を超え、グローバルな視点から時代の要請に応える車を目指し開発。3ステージVTEC+無断変速のホンダマルチマチックを新設定。シビック初となるタイプRや天ガス仕様のGXが途中追加された。3度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。通称「ミラクルシビック」。

販売価格:851,000円~2,055,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3~1.6L、4気筒1.5L 3ステージVTEC、4気筒1.6L DOHC VETC、4気筒1.6L 天然ガスエンジン

●7代目 スマートシビック(2000-2005年)
初代から受け継がれてきた「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」というM・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想をさらに進化させた「スマートコンパクト」が開発コンセプト。エンジン+モーターを搭載したシビック初の「シビック・ハイブリッド」、イギリス生産のタイプRなどをラインナップした。4度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。通称「スマートシビック」。

販売価格:1,268,000円~2,200,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3L i-DSI気筒休止VTEC+IMA、4気筒1.5L、4気筒1.5L~1.7L VTEC、4気筒1.5L リーンバーンVTEC、4気筒2.0L DOHC VTEC、4気筒1.7L 天然ガスエンジン

●8代目 シビック(2005-2010年)
より上質で快適なミドルクラスのグローバルカーへと成長。日米向けは3ナンバーサイズの4ドアセダン、欧州はハッチバックと分化した。走行性能と環境性能を高次元で両立。シビック初の4ドアのタイプRのほか、イギリス生産のタイプRユーロも輸入販売。この8代目から通称がなくなる。

販売価格:1,790,000円~2,857,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.3L 3ステージi-VTEC+IMA、4気筒1.8L i-VTEC、4気筒2.0L DOHC i-VTEC<海外向け>4気筒1.4~2.0L、4気筒2.2Lターボディーゼル

●9代目 シビック(2011-2015年)
「未来的で個性的なコンパクトカー」を目指し開発。北米を中心にセダンとクーペ、欧州を中心にハッチバックを販売。日本では新開発の2.0L VTEC ターボエンジンを初搭載した英国生産のタイプRを台数限定で販売。

販売価格:3,962,000円(税抜)
エンジン:4気筒2.0L直噴 VTEC TURBOエンジン<海外向け>4気筒1.4~2.4L、4気筒1.5L+IMA、4気筒1.6L&2.2Lディーゼル

●10代目 シビック(2015年-)
世界のCセグメントでトップクラスの「操る喜び」の提供を目指し開発。プラットフォームを刷新し、ロー&ワイドなスタイル、VTECターボの力強さ、優れたダイナミック性能で世界のCセグメントをリードする走りを追求した。日本ではセダン、ハッチバック、タイプRを販売。

販売価格:2,593,000円~4,167,000円(税抜)
エンジン:4気筒1.5L直噴 VTEC TURBO、4気筒2.0L直噴 DOHC VTEC TURBO<海外向け>4気筒1.6~2.0L、4気筒1.6Lディーゼル、3気筒1.0L DOHC VTEC TURBO

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  2. ホンダ『シビックタイプR』受注停止のままモデルチェンジへ、登場は2026年秋か…最終デザイン
  3. 【シボレー コルベット Z06 新型試乗】ノーマルとは別物、まさに「洗練の極み」…中村孝仁
  4. 三菱『パジェロミニ』を北米投入か? 「ベイビー・パジェロ」は新たな武器になる!
  5. アキュラ『インテグラ』の「タイプS」、FF車の新記録を達成…パイクスピーク 2026
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  2. ボッシュ、ヒューマノイド向け需要拡大でロボティクス事業を強化
  3. アステモが執行役員を解任、「職務遂行の適切性に問題」…子会社社長も交代
  4. SDV時代、進化するアフターマーケットの“今”と“未来”が一堂に…「アウトメカニカ フランクフルト 2026」9月8~12日開催
  5. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
ランキングをもっと見る