日本でも輝いていた、あの頃のアルファロメオ【懐かしのカーカタログ】

アルファロメオ 147
アルファロメオ 147全 16 枚

近年のアルファロメオにとって、日本市場でももっとも輝いていた一時代。実は筆者もこの中では3車種/4台のV6を乗り継ぎ、こよなく懐かしいのだが、“あの頃の…”シリーズの第3弾として、今回はアルファロメオをお届けする(年号は日本登場時)。

147(2001年)

アルファロメオ 147アルファロメオ 147
アルファロメオのコンパクト系として登場した『147』。前任の『145』が3ドアだった(5ドアの『146』は日本未導入)のに対し、3ドアと5ドアを設定。2ボックスながら、いかにも饒舌でチャーミングな内・外観が特徴。

アルファロメオ 147アルファロメオ 147
2リットルがメインだったが、スポット的に1.6リットルのマニュアル車が用意されたほか、3.2リットルのV6を搭載する高性能車GTAも登場した。

156(1998年)

アルファロメオ 156アルファロメオ 156
商業的にも史上もっとも成功したアルファロメオと言われる『156』。当時、アウディ、BMWなどのユーザーを多数ディーラーに呼び寄せたという。均整のとれたスタイリングと爽快な走りが特徴だった。

アルファロメオ 156アルファロメオ 156
当初は2リットルのツインスパークと2.5リットルのV6のMT車のみの設定。後に2ペダル(2リットル車のセレスピードとV6のAT=Qシステム)、セダンと全長が同一のスポーツワゴンも登場。中期には3.2リットルのV6を搭載したGTA(セダンの6速MTとスポーツワゴンの6速2ペダル)が登場。

後期型は“ブレラ顔”にフェイスリフトされてしまった。

166(1999年)

アルファロメオ 166アルファロメオ 166
アルファロメオのフラッグシップセダンとして登場した『166』。『156』の上位モデルで、ボディサイドの断面の一部を抉っていたり、ポツンと小さく置いた前後ランプなど、シンプルだが存在感のあるデザインが特徴。

アルファロメオ 166アルファロメオ 166
日本仕様はV6の2.5リットルと3リットルの2タイプ(いずれも4速AT)で登場、後に3リットルに1本化、さらに天地にグリルを大型化したフェイスリフトモデルが登場。イタリア車のご多分に漏れず、生涯、いつの間にかボディ色の入れ替えが行われるなどした。

GT(2004年)

アルファ GTアルファ GT
メカニカル・コンポーネンツを『147』と『156』から流用しながら生まれた2ドアクーペ。ホイールベースは『156』と共通。日本仕様では、それまでのツインスパークに代わる直噴(JTS)の2リットル、3.2リットルのV6を設定。

アルファ GTアルファ GT
走行距離が進むと外部入力があった際にリヤゲートまわりから異音が立つのは、この世代のアルファロメオのお約束(!)だった。専用のボディ色と内装の特別仕様車もリリースされている。

GTV/スパイダー(1996年)

アルファ GTVアルファ GTV
ピニンファリーナ(エンリコ・フミア)により仕立てられた2ドアクーペの『GTV』と2シーターオープンの『スパイダー』。大胆なウエッジを描くボディサイドのキャラクターラインが特徴で、『スパイダー』は後部のトランク部分がクーペの『GTV』よりもなだらかに下降する形状。

アルファ スパイダーアルファ スパイダー
当初は『GTV』がV6の2リットルターボ、『スパイダー』は2リットル・ツインスパーク。後に『GTV』が3リットルになるなどした。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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