ZF、新開発のオープン・ソフトウェアプラットフォーム発表へ…CES 2021

ZFの新開発のミドルウェア(オープン・ソフトウェアプラットフォーム)のイメージ
ZFの新開発のミドルウェア(オープン・ソフトウェアプラットフォーム)のイメージ全 1 枚

ZFは12月16日、米国で2021年1月にデジタル開催されるCES 2021 において、新開発のミドルウェア(オープン・ソフトウェアプラットフォーム)を初公開すると発表した。

このオープン・ソフトウェアプラットフォームは、車載コンピューターのオペレーティングシステムとアプリケーションソフトの仲介役となる。ミドルウェアの主な機能は、ハードウェアの抽象化とアプリケーション間の通信にあるという。

ZF のミドルウェアは、包括的なソフトウェアプラットフォームとして、2024 年から量産車に搭載される予定だ。この開発は、自動運転、統合安全、車両制御、電動化のようなモビリティ領域におけるアプリケーションソフトウェアの開発と密接につながっている。

現在の車両には、約100 個の異なる ECU が搭載されている。各 ECU はそれぞれソフトウェアも含む。未来の新しい車両プラットフォームでは、電気/電子(E/E)アーキテクチャが大きく変化する。自動運転機能などのソフトウェア機能は、分散型から少数のドメイン制御ユニット(DCU)による集中型システムに移行する。これらすべてのアプリケーションソフトは、システムの統合を管理しスムーズに統合されたミドルウェアによるメリットを得ることができる。

車両のアプリケーションソフトとハードウェア・コンポーネントを連携するために、オペレーティングシステムに接続する必要があるのは、ミドルウェアだけだ。このアプローチは、インターフェイスを最小限にし、システムのすべての部品との高速通信を保証し、自動車メーカーのシステム統合の複雑さを大幅に軽減することに役立つという。

ハードウェア・コンポーネントの開発も、原則は同じとなる。ミドルウェアにより車両は、一つの普遍的な言語でコミュニケーションする。ミドルウェアによって、車両の異なるハードウェア層とソフトウェア層の通信を翻訳し標準化することで、車両へのフレキシブルな統合を簡素化できるという。

オープンなハードウェアとソフトウェアアーキテクチャにより、開発の初期段階から車両のライフタイム終了まで、ZF、自動車メーカー、その他のパートナー間の開発プロセスを迅速化し、改善することが可能に。その結果、自動車メーカーとエンドユーザーは、常に最新かつ革新的な車両機能を利用することができる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. 山陽道・福山SAにガシャポン専門店、中国地方初 7月18日オープン
  4. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る