日産自動車の米国部門は12月19日、『リーフ』(Nissan LEAF)の2021年モデルを米国市場で発売した。現地ベース価格は、3万1620ドル(約328万円)と発表されている。
リーフは全世界で50万台以上が販売されており、過去10年間で最も売れているEVのひとつだ。日産によると、多くの顧客にエキサイティングなEV性能と最先端の技術を提供しているという。
バッテリー容量の異なる2グレードを用意
2021年モデルのリーフには、標準グレードと「リーフプラス」の2つのバージョンが用意された。標準グレードには、蓄電容量40kWhのリチウムイオンバッテリーと最大出力147hp、最大トルク32.6kgmの電気モーターが搭載されている。1回の充電での航続は、最大240kmを実現した。標準グレードは、「S」と「SV」の2種類のトリムレベルから選択することができる。
上位グレードのリーフプラスには、大容量の62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載している。これにより、1回の充電での航続は、最大364kmまで拡大する。リーフプラスには、最大出力214hpの電気モーターを搭載する。標準グレードに対して、45%パワフルだ。最大トルクは34.6kgmを引き出す。リーフプラスは、「Sプラス」、「SVプラス」、「SLプラス」の3種類のトリムレベルをラインナップしている。
最新「プロパイロット」と「eペダル」を採用
すべての2021年モデルのリーフでは、高品質でハイテクな雰囲気の広々とした高機能インテリアを追求している。キャビンは5名が快適に乗車できるという。柔軟性を高めるために、60対40の分割折りたたみ式リアシートが装備された。リアのトランクは、充分な荷物スペースを持つように設計されており、2列目シートを折りたたんだ状態で、850リットルの容量を備えている。
リーフプラスの SLプラスに標準装備されているのが、先進運転支援システム(ADAS)の最新「プロパイロット」だ。これには、日産のインテリジェントクルーズコントロールとステアリングアシストテクノロジーを組み合わせたハンズオンドライバーアシストシステムと、車両を完全に停止させることができるストップ&ホールド機能が付く。高速道路の渋滞時などには、前車に追従して停止し、前車が再発進するのに合わせて、追従走行を開始することができる。
さらに、リーフの2021モデルには、「eペダル」が標準装備されている。アクセルペダルだけで加速、減速が行えるワンペダル走行を可能にしている。
急速充電は40~45分でバッテリー容量の80%を充電可能
インテリアには、Appleの「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」を標準装備した。「NissanConnect」と「Nissan Door to Door Navigation」がオプションで選択できる。また、「NissanConnect EV」とテレマティクスサービスにより、遠隔操作で車両の充電を開始し、充電状態をモニターすることができる。乗車する前に、バッテリーの充電やヒーターやエココンを作動させることを可能にしている。
2021年モデルのリーフは、急速充電ポートを使って、40~45分でバッテリー容量の80%を充電できる。また、120ボルトのコンセントと240ボルトのコンセントに差し込むことができるポータブル充電ケーブルも利用できるため、レベル2の充電器を自宅に設置する必要がないという。
なお、2021年モデルのリーフには、バッテリーパックに新車登録から8年間、または走行16万kmをカバーするリチウムイオンバッテリー保証が付帯している。