ジープ ラングラー 初のPHV、発売記念車を2021年1-3月米国発売へ

PHVシステム全体のパワーは375hp

バッテリー残量が少なくなると自動的にハイブリッドモードに

発売記念モデルは「サハラ4xe」と「ルビコン4xe」に設定

ジープ・ラングラー 4xe
ジープ・ラングラー 4xe全 21 枚写真をすべて見る

FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルス)のジープブランドは12月23日、『ラングラー』(Jeep Wrangler)初のプラグインハイブリッド車(PHV)の「4xe」(フォーバイイー)を2021年第1四半期(1~3月)、米国市場で発売すると発表した

4xeは、ジープブランドのPHVに付される名称だ。すでに、『レネゲード』初のPHVの『レネゲード4xe』と、コンパス初のPHVの『コンパス4xe』が用意されている。

ジープは、レネゲードとコンパスに続いて、ラングラーにもPHVの4xeを拡大展開する。ジープブランドは、2022年までの中期経営計画において、電動化の推進を重視している。ジープブランドの電動化の推進は、PHVを主役に位置付ける。2022年までにPHVを10車種、市場に投入。さらに、EVも4車種をリリースしていく。

PHVシステム全体のパワーは375hp

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

ジープが発表した『ラングラー4xe』は、『ラングラー』の4ドアをベースにしている。専用のボンネットを採用し、スキッドプレートと前後の牽引フックも装備する。オフロードホイールと大径タイヤを標準装備した。最低地上高は274mmで、最大760mmの渡河性能を持つ。アプローチアングルは44度、ブレークオーバーアングルは22.5度、デパーチャーアングルは35.6度と、ラングラーならではの優れたオフロード性能と、環境性能の両立を狙う。

PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。

米国の平均的な1日の通勤距離をゼロエミッション走行可能

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。EVモードでは、米国の平均的な1日の通勤距離をゼロエミッション走行できるという。米国EPA(環境保護局)の予想燃費は、50MPGe。バッテリーは、2列目シートの下に配置された。このため、2列目シートが専用設計され、クッションを前に倒してバッテリーのメンテナンスを行う。

充電ポートは、左フロントフェンダーに設けられた。充電状態を示すLEDインジケータが備わる。インストルメントパネル上部にLEDバッテリー残量モニターを装備し、充電中の電池残量を確認できるようにした。

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

ラングラー4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25 gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。

バッテリー残量が少なくなると自動的にハイブリッドモードに

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。

発売記念モデルは「サハラ4xe」と「ルビコン4xe」に設定

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

ジープは、ラングラーの4xeを2021年第1四半期(1~3月)、米国市場で発売する予定だ。まずは、発売記念モデルとして、「サハラ4xe」と、「ルビコン4xe」の両グレードに、「ローンチエディション」が設定される。

ルビコン4xeのローンチエディションには、LED照明グループ、8.4インチディスプレイを備えた「Uconnect4CNAV」、 サブウーハーと出力552Wの12チャンネルアンプを備えた9スピーカー「Alpine」オーディオシステム、4対1「Rock-Trac」ヘビーデューティーフルタイム4WDシステムが装備される。

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

サハラ4xeのローンチエディションには、ルビコン4xeのローンチエディションの装備に、20インチホイール、レザートリムバケットシートが追加される。4WDシステムは、2.72対1のSelec-Tracフルタイム4WDとなり、「Dana 44HD」ワイドアクスルが採用されている。

なお、米国ベース価格は、サハラ4xeのローンチエディションが4万7995ドル(約497万円)、ルビコン4xeのローンチエディションが5万1695ドル(約535万円)と発表されている。

ジープ・ラングラー 4xeジープ・ラングラー 4xe

《森脇稔》

この記事はいかがでしたか?

ピックアップ