シトロエン ベルランゴ にEV、航続は最大275km 2021年後半に欧州発売

モーターは最大出力136hp

充電を支援する2種類のアプリ

ショートボディとロングボディを設定

シトロエン e ベルランゴ・バン
シトロエン e ベルランゴ・バン全 7 枚

シトロエンは1月14日、『ベルランゴ』(Citroen Berlingo)のEV、『eベルランゴバン』を2021年後半、欧州市場で発売すると発表した。

eベルランゴバンは、日本市場にも導入されているベルランゴをベースにしたEVだ。主に商用ユースをターゲットにしている。

モーターは最大出力136hp

EVパワートレインのモーターは、選択した走行モードと運転条件に応じて、トラクション性能を管理する。「ノーマルモード」では、最大出力109hp、最大トルク18.4kgmを発生する。「エコモード」では、最大出力が82hpに抑えられる一方、最大トルクは19.4kgmに引き上げられる。エアコンの作動を停止することなく、モーターのパワーを抑えることで、エネルギー消費を最適化するという。「パワーモード」では、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを獲得する-。最大の負荷がかかる条件下でも、快適性とパフォーマンスを向上させる、と自負する。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWhとした。1回の充電での航続は、最大275km。航続を最大化するために、ブレーキや減速中のエネルギーを回収し、バッテリーに蓄える。センターコンソールの「B」ボタンを押せば、回生ブレーキが強めに作動する。バッテリーは、車両のフロア下にレイアウトされており、荷室の積載性に影響を与えないという。

シンプルな標準ソケットによる充電から、バッテリーの80%を30分で充電できる急速充電まで、3つの充電方式が導入される。家庭用には、モード2ケーブルが用意された。この充電モードは、8Aソケットまたは16Aソケットに対応しており、フル充電に、5~15時間かかる。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

急速充電には、オプションの出力3.7~22kWのウォールボックス急速充電ユニットと、モード3ケーブルが必要だ。フル充電に要する時間は、単相7.4kWウォールボックスで7時間30分、三相11kWウォールボックスで5時間となる。

モード4ケーブルを利用すれば、最大出力100kWの充電ステーションで急速充電が行える。蓄電容量50kWhバッテリーの8割を30分で充電できる。急速充電の時間は、セグメントのトップクラスという。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

充電を支援する2種類のアプリ

「MyCitroen」アプリを使用すると、バッテリーの充電を遠隔で管理し、車両の充電レベルなどをリモートで確認できる。スマートフォンやタブレット端末から、充電を管理できる。乗車前に空調を最適に設定しておくことも可能だ。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

「Free2Move」アプリは、フランス本国での充電と駐車を容易にし、22万か所を超える充電ステーションにアクセスできるように支援する。車両の航続とルート沿いに存在する充電ステーションに配慮して、最適なドライブ計画を立ててくれる。

センターコンソールの「eトグルスイッチ」によって、「P、R、N、D」を切り替える。エコ、ノーマル、パワーの3つの走行モードを設定できるセレクターを使用して、トランスミッションを制御する。5インチのタッチスクリーンには「エネルギー」メニューがあり、エネルギーフロー、バッテリーの充電レベル、電費などの情報を表示する。高解像度の10インチデジタルパッドとヘッドアップディスプレイが、オプションで選択できる。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

ショートボディとロングボディを設定

ラインナップは、ショートボディ(全長4400mm)と、ロングボディ(全長4750mm)の2種類が設定される。最大積載量は、3.3立方m(ショートボディ)から、4.4立方m(ロングボディ)まで。荷室は、欧州の標準的な積荷規格の「ユーロパレット」が2個積載できる大きさだ。最大積載量は800kgとした。

シトロエン e ベルランゴ・バンシトロエン e ベルランゴ・バン

「ConnectNav」と呼ばれるナビゲーションシステムは、音声認識によって制御することもでき、ナビゲーション、電話、ラジオの操作を可能にする。「TomTom Traffic」は、最適なルートを見つけるために、リアルタイムで交通データを提供する。ガソリンスタンドや駐車場の位置と料金、気象情報、興味のあるポイントの検索も利用できる。

Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」に対応しており、ドライバーはスマートフォンを接続し、その画面を車載スクリーンに表示できる。マルチメディアコンテンツにアクセスでき、スマートフォンと互換性のあるアプリケーションを車両のタッチパッドから直接簡単に制御できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  3. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  4. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  5. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  8. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
  9. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  10. ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
ランキングをもっと見る