トヨタ GT86 現行型、英国での販売を終了…次期型は?

トヨタとスバルが共同開発したFR駆動のスポーツカー

欧州発売は2012年夏で車名は「GT86」

過去9年間のGT86を捉えた短編映画を公開

英国では9年間に7500台を販売

トヨタ GT86 (日本の86 に相当)欧州仕様
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トヨタ自動車(Toyota)の英国部門は2月3日、『GT86』(日本名:『86』に相当)の販売を終了した、と発表した。英国では、9年間の歴史に幕を下ろしている。

トヨタとスバルが共同開発したFR駆動のスポーツカー

トヨタとSUBARU(スバル)は2005年10月、業務提携の基本合意を締結した。その後、2008年4月に発表した開発・生産における協力関係のさらなる発展拡大の中で、FRスポーツカーの共同開発をスタートさせた。トヨタ86とスバル『BRZ』は、トヨタとスバルが共同開発したFR駆動のスポーツカーで、企画とデザインを主にトヨタが、開発と生産を主にスバルが担当した。

スバルBRZ、トヨタ86ともに、スバルならではの水平対向エンジンを搭載する。水平対向エンジンを低く、より車両中心に近い後方に搭載することにより、世界トップクラスとなる低重心パッケージングを追求していた。

欧州発売は2012年夏で車名は「GT86」

トヨタモーターヨーロッパは2012年夏、GT86を欧州市場で発売した。トヨタモーターヨーロッパによると、車名の由来はトヨタのGTカーの歴史と、名車『カローラレビン』(AE86型)に敬意を表したものだという。

車名以外では、ハンドル位置を除いて、欧州仕様と日本仕様の基本的な違いはなかった。直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリン「D-4S」エンジンは、最大出力200ps/7000rpm、最大トルク20.9kgm/6600rpmを獲得していた。

トヨタモーターヨーロッパは2016年春、欧州仕様のGT86の2017年モデルを発表した。デビュー以来、初の大幅改良を実施した。フロントは、開口部を大型化した新しいバンパーをはじめ、新デザインのLEDヘッドランプ&ウインカーを採用。リアはLEDテールランプとバンパーが新しい。アルミホイールも新デザインとした。

室内は、質感の向上を追求し、ドアトリムなどに、ソフトな触感の新素材を採用した。シート素材も変更され、シルバーのステッチ入りに。スポーティなステアリングホイールには、オーディオ操作スイッチと86のロゴが付く。また、欧州仕様では、レザー&アルカンターラのシートと、スウェード仕上げのインパネをオプション設定し、GT86のスポーツイメージを、さらに際立たせた。

足回りは、ダンパーとスプリングを再チューニングした。ダンパーの減衰力やスプリングレートを変更。トヨタモーターヨーロッパによると、コントロール性や敏捷性を向上させ、さらに楽しいドライブを追求しているという。

過去9年間のGT86を捉えた短編映画を公開

トヨタ自動車の英国部門は、このGT86の販売を終了したと発表した。初代GT86の成功を祝うために、トヨタの英国部門は過去9年間のGT86の最高の瞬間のいくつかを捉えた短編映画を公開している。

短編映画では、全盲ドライバーのアミット・パテル氏による「サーキットを走行したい」という夢の実現を、トヨタが支援したストーリーなどが紹介されている。また、GT86は、ドリフトチャンピオンのフレドリック・アースボ選手により、宇宙から見ることができる目印を地球上に記した。ミルブルックテストセンターのスキッドパッドにおいて、最大出力1150hpのGT86を走行させ、軌道を回る衛星から見えるほど、巨大な86のロゴを路面に残している。

英国では9年間に7500台を販売

英国での9年間の販売期間中、GT86はおよそ7500台が顧客に引き渡された。GT86は、現在の『GRスープラ』と『GRヤリス』、そして、その精神を受け継ぐ将来のモデルへの道を切り開くという。トヨタの英国部門は、「GT86のストーリーは、これで終わりではない。次の章がある」と、次期型に含みを持たせている。

《森脇稔》

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