「RVブーム」を牽引した1台、ハイラックス・サーフの足跡【懐かしのカーカタログ】

ハイラックス・サーフ(初代)
ハイラックス・サーフ(初代)全 15 枚

“RVブーム”だった頃の人気車種の中の1台だった『ハイラックス・サーフ』。社外製の架装シェルから始まったこのクルマの懐かしい姿を今回は振り返ってみる。

初代(1983年)

ハイラックス・サーフ(初代)ハイラックス・サーフ(初代)
『ハイラックス・サーフ』は、ピックアップトラックの『ハイラックス』をベースに、社外のメーカーの手でFRPシェルが架装されたモデルが起こり。そのスタイルを踏襲して誕生した初代は『ハイラックス4WD』のバリエーションとしてピックアップ(ダブルキャブ/ロングボディ/ショートボディがあった)とともに設定されたモデル。

ハイラックス・サーフ(初代)ハイラックス・サーフ(初代)
FRPシェルを被せ室内をひとつにし、ラゲッジスペース化された後部スペースはカーペット敷き、後席の折り畳み機構、パワーウインド付きリヤゲートなどが採用された。カタログ写真の年式(昭和60年)では、搭載エンジンには2446ccのディーゼル(ターボとNA)、2リットルガソリンが設定されている。

2代目(1989年)

ハイラックス・サーフ(2代目)ハイラックス・サーフ(2代目)
日本でも“RVブーム”が本格化し、高い人気を博したのがこの世代だった。新たに4ドアが設定され(2ドアも残されていた)、インパネ形状も当時のサルーン系(マークIIなど)に通じるデザインに。

ハイラックス・サーフ(2代目)ハイラックス・サーフ(2代目)
座面前端を丸く削いだ専用デザインのレカロシートも与えられた。搭載エンジンには3リットルもV6も設定。減衰力可変式ショックアブソーバー、ECT(AT)なども設定。

3代目(1995年)

ハイラックス・サーフ(3代目)ハイラックス・サーフ(3代目)
標準ボディとワイドボディの設定はこれまでどおりだったが、ボディタイプは4ドアの1タイプに集約。バックドアはウインドゥ部一体のはね上げ式に変更。駐車ブレーキがそれまでのステッキ式からコンソール部に備わるレバー式に改められている。駆動方式はワンタッチ2ー4セレクター付きのセンターデフ付きパートタイム4WD。

ハイラックス・サーフ(3代目)ハイラックス・サーフ(3代目)

4代目(2002年)

ハイラックス・サーフ(4代目)ハイラックス・サーフ(4代目)
台形のフロントグリル形状は、この頃のトヨタRV系車種に共通するもの。写真のカタログは2005年のマイナーチェンジ時のもので、この時に新型のV6、4リットルエンジンが搭載され、AIーSHIFT制御を備えた5Super ECTが組み合わせられている。

ハイラックス・サーフ(4代目)ハイラックス・サーフ(4代目)
プロジェクター式ヘッドランプ(ロービーム)、LEDストップランプなども採用。駐車ブレーキは足踏み式に。上級グレードには7ウェイアジャスタブル機構付き本革シートがオプション設定された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. 外装も内装も「どピンク」な超高級SUV、ベントレー特注部門のスゴ技とは
  4. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る