三菱ケミカルのバイオエンプラ「デュラビオ」、塗装不要のメタリックカラーを追加

三菱ケミカルのデュラビオ、ダイハツ ロッキーのステアリングスイッチベゼルに使用
三菱ケミカルのデュラビオ、ダイハツ ロッキーのステアリングスイッチベゼルに使用全 1 枚

三菱ケミカルはバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO(デュラビオ)」に塗装不要なメタリックカラーを追加。ダイハツ『ロッキー』等、複数車種の内装材に採用が進んでいる。

デュラビオは、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを用いたバイオエンプラ。耐衝撃性・耐熱性・耐候性などの点で従来の一般的なエンプラよりも優れた物性を有している。また発色性が良く、顔料を配合するだけでつややかで光沢のある表面を作ることができる。さらに、表面が硬くて擦り傷が付きにくいため、塗装・コーティング工程が不要。製造時に塗料から発生するVOC(揮発性有機化合物)を低減できる。

これらの特性を活かし、デュラビオは自動車の内外装意匠部品への採用が進んでいる。加えて、表面に付着した菌が残りづらい物性も有しており、新しい生活様式でも需要の増加が期待される。

今回採用されたメタリックカラーの部品は、高輝度かつ色ムラを低減するためには塗装工程が必要だったが、デュラビオの透明性を活かし、顔料による着色のみで高輝度で高級感のある風合いを表現し、従来比でVOC低減および加工時間短縮を実現した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 新型EVセダン『マツダ6e』、カーフェスト2025で英国一般初公開へ
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る