いすゞ自動車は2月8日、2020年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大の影響を受けたものの、最終損益は284億円の黒字を確保した。
2020年4~9月期の総販売台数は、前年同期比18.7%減の29万9269台だった。国内は同18.6%減の4万3136台。海外は需要が回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、ほぼすべての地域で減少し、同18.7%減の25万6133台となった。
車両以外の商品売上高は、海外生産用部品が同30.8%減の198億円、エンジン・コンポーネントは同1.9%増の1005億円。その他の売上高は同7.3%減の3114億円。これらの結果、売上高は同13.8%減の1兆3081億円となった。
損益はコスト合理化や費用削減を進めたものの、売上高の減少を受け、営業利益は同44.5%減の630億円、経常利益は同43.5%減の663億円。純利益は同57.8%減の284億円を確保し、第2四半期累計では17億円の赤字だったが、黒字への転換となった。
通期業績見通しについては、第2四半期決算発表時に続き、上方修正。売上高1兆9000億円(前回予測比+1000億円)、営業利益900億円(同+200億円)、経常利益920億円(同+220億円)、純利益320億円(同+130億円)とした。