東証30年半ぶり2万9000円台---トヨタ8000円、ホンダも3000円台回復[新聞ウォッチ]

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年明け早々、東京都などに再発令された緊急事態宣言が、さらに1か月延長となった初日の2月8日の東京株式市場では、日経平均株価が終値で2万9388円50銭となり、1990年8月以来30年6か月ぶりの2万9000円突破で、バブル崩壊後の最高値を更新。街角景気が3か月連続冷え込む中で、3万円の大台も目前に迫ってきた。

きょうの各紙も「東証2万9000円台、30年半ぶり、時価総額最大712兆円」や「株上昇3万円視野」などのタイトルが際立つ。ただ、国内では自動車産業や電気機器などの製造業を中心に業績回復への期待が高まっていることから「近く大台を突破する」との見方がある一方、新型コロナウイルスの感染収束の道筋が見えない中で、「世界的な金融緩和が演出する急速な株価上昇を警戒する声も高まっている」(読売)との指摘もあるようだ。

8日の株価をみると、輸送機器関連では2021年の世界生産台数が過去最高の920万台を上回るとの計画が報じられたトヨタ自動車が終値でも年初来高値の8000円台、半導体不足で悩むホンダも3000円を回復。低迷していた日産自動車も一時650円を付けるなど急上昇。半面、スズキやスバルは終値で下げに転じるなど、お家の事情を抱える企業ごとに、回復のばらつきがあることも気がかりである。

2021年2月9日付

●株2万9000円突破、90年8月以来(読売・1面)

●ルネサス、英半導体買収へ、6200億円、車や通信向け強化(読売・9面)

●アップルEV提携先は?(読売・9面)

●ソフトバンクG純利益が3兆円、4~12月期、日本企業過去最高(朝日・6面)

●ハヤブサ復活、環境規制に適合(朝日・6面)スズキ・ハヤブサ新型スズキ・ハヤブサ新型

●森発言スポンサーも苦言(朝日・26面)

●愛知・岐阜宣言解除検討、緊急事態12日にも判断(毎日・1面)

●街角景気3カ月連続悪化、1月緊急事態再発令で停滞(産経・10面)

●走行機能ソフトで更新、自動運転など、トヨタ・日産導入(読売・1面)

●デンソー、デモで工場停止,ミャンマー、スズキや味の素も(日経・2面)

●ホンダ悩ます半導体不足、部品調達、外資依存が影(日経・12面)

《福田俊之》

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