日産 キャシュカイ 新型発表…欧州市場のリーダーになれるか? クロスオーバーSUV

日産 キャシュカイ 新型
日産 キャシュカイ 新型全 12 枚

日産自動車は18日、クロスオーバーSUVの新型『キャシュカイ』を発表、2021年夏より欧州市場に投入する。新型キャシュカイは、日産が持続的な成長と安定的な収益の確保をめざす事業構造改革「Nissan NEXT」において、欧州市場で重要な役割を担うことになる。

2007年に初代がデビューしたキャシュカイは、欧州市場でCセグメントにおけるクロスオーバーSUVのパイオニア的モデルとして市場を牽引し、同市場での日産のベストセラーとなった。日本では一時期『デュアリス』として販売されていた。3代目となる新型で日産は、「デザイン、快適性、パワートレインなどの最新技術で、同セグメントに新機軸を打ち出す」と意気込む。

新型キャシュカイのデザインは、歴代のデザインを引継ぎながら、引き締まったシャープでモダンなデザインとした。室内空間は、快適で使いやすいだけではなく、同セグメントの新機軸となる高い質感を目標とした。日産デザイン欧州のマシュー・ウィーヴァー理事は「新型キャシュカイは表現力豊かなデザインを持つ。プレミアムでありながらも実用的で、多くのユーザーに選んでもらえるだろう。先進性と使い勝手の良さのレベルを引き上げ、競合の追随を許さない」と、自負している。

パワートレインは2種類。モデル導入時点で、新開発の12Vマイルドハイブリッド・システムを組み合わせた、1.3リットルの直噴ターボエンジンを搭載する。12Vマイルドハイブリッドは、高性能リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、減速時のエネルギーを回生して走行時に利用できる。

また、e-POWERも欧州で初めて投入する予定だ。キャシュカイのe-POWERは、高出力が求められる欧州市場のニーズに応えて、日産が世界で初めて開発した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を、発電専用エンジンとして搭載する。

プラットフォームは欧州市場で初めて、アライアンス「CMF-C」プラットフォームを採用した。

コネクテッド機能では、ユーザーのスマートフォンと連携し、最大7台のデバイスとの接続を可能とする車載WiFi、車両の状態をモニタリングする専用アプリNissanConnect Servicesなどを搭載している。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る